前回、トイレのリフォームをできるだけ格安にするための方法を紹介しましたが、今回は紹介できなかったそれ以外の方法について、続いてご紹介します。

製品の選び方で格安に

トイレリフォーム費用で大きな割合を占めているのが、トイレ本体の価格となっています。しっかり製品選びをすることで、トイレリフォームの費用を安く抑えることができます。

グレードを低く抑える

組み合わせ便器

トイレにも様々な種類やグレードがあるので、それにより価格や異なるので、安く抑えるには、便器とタンク、便座を組み合わせた一番オーソドックスな組み合わせ便器を選べばよいでしょう。価格は安くても、基本的な機能は備えられています。特にトイレにこだわりが無い方なら、組み合わせ便器で安い製品を選べます。

温水洗浄便座を安くする

温水洗浄便座もグレードによって、機能や価格が異なります。安いグレードのものでも、洗浄機能や暖房便座機能はついているので、普通に使うことができます。尚、組み合わせ便器なら便器と便座のメーカーが異なっても、サイズや型さえ合えば取り付けが可能となっています。

壁紙や床材のグレードを下げる

トイレ交換だけでなく、壁や床もリフォームする場合、壁紙や床材のグレードの低いものを選ぶことで、費用を安く抑えられます。壁紙は機能性やデザインにこだわらず、床材ではクッションフロアをお勧めします。クッションフロアは比較的安価な上、耐水性にも優れているので、トイレには向いています。また、デザインには無地から木目調や大理石風まで様々なので、おしゃれなトイレにすることが可能です。

施主支給でトイレリフォームを格安に

インターネットなどで安価なトイレを購入し、業者にリフォームしてもらう方法です。業者の販売価格より安ければ、費用を抑えることができます。ただ、施主支給のリフォームを断る業者や、別費用を請求されることがあるかもしれません。また、トイレのサイズや排水の種類などを間違えると、リフォーム自体が行えなくなるので、これらの知識に自信がない方は避けた方が良いと思われます。

補助金や減税制度の利用

リフォームを行う方を支援するために、国や自治体が補助金を出したり、減税を行う制度が整っています。これらを利用することで、実質的にリフォーム費用を抑えることができます。リフォームを検討している方はぜひ活用してはいかがですか。

リフォーム減税

エコやバリアフリー化、同居などに対応するリフォームを行うと、所得税や固定資産税を減税することができます。控除額はローンの借り入れ状況やリフォームの内容によって異なるので、補助金制度に詳しいリフォーム業者などに尋ねてください。但し、制度期間や内容は法律で定められ、終了や変更している場合があります。

グリーン住宅ポイント制度

グリーン社会や地域民需の好循環などを目的とした制度で、省エネ住宅の購入やリフォームなどを行うと、ポイントに応じて商品と交換ができます。トイレリフォームで対象となっているのは、バリアフリー化と節水型トイレへの交換です。リフォームする前に、製品がグリーン住宅ポイント制度の対象かどうかを、リフォーム業者に確認してください。こちらも、制度期間や内容が法律で定められているので、終了や変更している場合があるので、注意してください。

自治体の補助金

自治体によっては、リフォームに対して補助金制度があり、例えば品川区では、節水型トイレへのリフォームやバリアフリー化では、費用の10%が助成されます(上限20万円)。
尚、 自治体ごとに補助金の有無や助成額、申請方法などが異なるので、インターネットで調べたり、役所に問い合わせするなどが必要でしょう。

介護保険制度の住宅改修

要支援1.2の方、要介護1~5の方を対象として、トイレのバリアフリー化を行うと、最大で18万円の補助金を受け取ることができます。尚、リフォームの前にケアマネージャーと相談し、リフォームが必要と判断されたら、申請書類を提出します。そして施工後に、再度書類を提出することで補助金が得られます。

災害なら火災保険(地震保険)が使える

地震や火災、豪雨などでリフォームが必要な時、契約内容などにより保障内容は異なりますが、火災保険(地震保険)の補償を受け取ることができます。もし、災害に遭われて、リフォームが必要な場合は、一度保険会社に相談して、その後の指示に従ってください。

いかがでしたか、一番格安でトイレリフォームを行える方法はDIYによるものです。しかし、自分で行うのが難しい方は、リフォーム業者に相見積もりを取って、施工と費用で納得のいく業者に依頼してください。