この記事のポイント

  • トイレの床を踏んで沈む感触がある場合や黄ばみが半年以上取れない場合は、下地の腐食が進んでいるため早期の床材張り替えが必要
  • 床材を選ぶ際は、家庭の掃除頻度や同居家族の年齢構成、住宅の種別を踏まえたうえで清掃性と安全性を基準に判断
  • 分譲マンションでは管理規約の届出が必要になる場合があり、賃貸住宅では原状回復を前提とした選択が必要
  • 床材だけの張り替えが可能か、契約前にキャンセルできるかといった不安がある場合は、水道レスキューセンターが出張・見積り・キャンセル料無料で対応

トイレの床を見て、黄ばみやべたつき、踏んだときの沈み込みが気になり始めていませんか。

トイレの床は、常に水分と尿にさらされ続けるという点で、リビングや寝室の床とはまったく違う条件にさらされている場所です。

この記事では、クッションフロアやタイルなど床材ごとの違いと、張り替えが必要になるサインの見分け方、費用の目安までを、日々トイレのリフォーム、便器の脱着や床下の状態確認に携わっている立場から順を追って解説します。

水道レスキューセンターでの実際の床張り替え事例:「便器の水漏れで汚れた床もすぐに張り替えで解消

トイレの床材を張り替えるべきサインは?

トイレの床材を張り替えるべきサインは?

トイレの床材を張り替えるべきサインについて説明します。

トイレの床を踏むとフカフカする場合に疑う原因

トイレの床がフカフカと沈む感触は、便器の設置面やタンクの接続部、給水管のつなぎ目からごく少量の水がじわじわと漏れ続け、床の下地となる合板が水分を吸って腐食しているサインです。

これまで数多くの便器を取り外してきた中で、表面の床材はきれいなままなのに下地がぼろぼろになっているケースを何度も見てきました。

原因の特定には以下が有効です。

  • 配管内にごく微量のガスを流して漏れ箇所を突き止めるトレーサーガス調査
  • 微弱な水音を拾う電子音聴器による調査
  • 温度差を可視化するサーモグラフィーによる調査

表面の張り替えだけで済ませてしまうと、数か月後に同じ場所が再び沈む結果になりかねません。

便器を交換するときにトイレの床材も一緒に替えたほうがいい

便器を交換する際は、床材も同時に張り替えておくと仕上がりに差が出にくくなります。

理由は、便器を取り外すとその真下だけ床材の色あせが少なかったり、逆に古い便器の設置跡がくっきりと残っていたりして、新しい便器を据え付けた後に見た目のちぐはぐさが目立ってしまうためです。

便器の脱着はどちらの工事でも必要になる作業のため、同時に行えば別々に依頼する場合に比べて手間も工期も抑えられます。

水道レスキューセンターでは、便器・タンクの交換を27,500円から、床材の張り替えを含むトイレのリフォームを38,500円から承っており、床の状態を確認したうえで同時施工の要否をお伝えしています。

掃除しても取れないトイレの床の黄ばみと臭い

掃除を続けても取れない黄ばみや臭いは、表面の汚れではなく、床材の継ぎ目や目地の内部にまで尿の成分が浸透してしまっている状態です。

ここまで進むと、洗剤を変えたり擦る力を強めたりしても改善は見込めません。目地の少ない大判タイプの床材へ張り替えることで、汚れの再発そのものを防ぐことができます。

目安として、変色に気づいてから半年以上経っても臭いが残っている場合は内部への浸透がかなり進んでいると考えてよいでしょう。

関連記事:「トイレの床が変色する原因は?対処法・予防策と床材の張替えポイントを徹底解説

なぜトイレの床材選びは他の部屋の床と違う?

なぜトイレの床材選びは他の部屋の床と違う?

トイレの床材選びが他の部屋の床と違うのは以下の理由によります

  • 常に水分にさらされる
  • 尿の成分による汚れが蓄積しやすい

リビングや寝室の床材選びではデザインや踏み心地が優先されますが、トイレではまずこの3つへの耐性を軸に考える必要があります。

立って使うトイレの床には1日にどれくらい尿が飛び散る?

ライオン株式会社が2015年に公表した検証結果によると、成人男性が立って小用をした場合、トイレの床だけで1日あたり約2,300滴もの尿ハネが飛び散ることが確認されています。

さらに、座って使う場合でも便座の裏側に男性で約200滴、女性で約500滴が付着するとされており、座りスタイルであっても床への飛散がゼロになるわけではありません。

尿の成分がトイレの床に染み込むと臭いが取れなくなる

尿に含まれる尿素は、時間の経過とともに細菌によって分解され、刺激臭のあるアンモニアに変化します。床材の継ぎ目や溝の部分は尿が溜まりやすく、拭き取りが不十分になりがちな箇所であるため、こうした部分から先に臭いが定着していきます。

水道レスキューセンターで実際にトイレの床張り替えを行った事例:「便器を外したら床も傷んでる-交野市天が原

トイレの床材4タイプはどう違う?

トイレの床材4タイプはどう違う?素材ごとの強みと弱みを比較

トイレの床材には、大きく分けて以下4タイプがあります。

  • クッションフロア
  • フロアタイル
  • セラミックタイル
  • フローリング・トイレ専用フロア

それぞれ費用や耐久性、掃除のしやすさが異なるため、まずは全体像を把握したうえでご自宅の条件に合うものを絞り込んでいきましょう。

クッションフロア

クッションフロアは、塩化ビニール製のシート状の床材で、価格の安さと施工のしやすさから、トイレの床材の中でもっとも多く選ばれています。

材料費と施工費を合わせて、1平方メートルあたりおよそ2,200円から4,500円程度が目安でデザインの種類も豊富です。一般的なトイレの広さであれば、トータル1万円台から3万円程度です。

迷ったらクッションフロアを選んでおけば間違いないとよく言われますが、私の見方は少し違います。

柔らかい素材のため便器の重みで凹みや跡がつきやすく、目地のあるデザインを選ぶと汚れが目地に溜まりやすいという弱点があるためです。

コストを最優先したい家庭や数年ごとに張り替える前提であれば、十分に選択肢に入ります。

フロアタイル

フロアタイルもクッションフロアと同じ塩化ビニール製ですが、1枚ずつが硬いピース状になっている点が異なります。クッションフロアより凹みや傷に強く、家具や物を置いても跡がつきにくいのが特徴です。

一方で、ピースをつなぎ合わせて施工するため継ぎ目の数が増え、継ぎ目部分に汚れが入り込みやすくなる点には注意が必要です。

費用の目安は3万円から6万円程度で、クッションフロアよりもやや高めになります。

セラミックタイル

セラミックタイルは焼き物ならではの硬さを持ち、表面に汚れや水分が染み込みにくいのが特長です。

一般的な広さのトイレで5万円から12万円かかりますが、汚れやすさそのものを根本的に抑えたいのであればセラミックタイルをおすすめします。

ただし、表面が硬く冬場は足元が冷たく感じやすいため、素足で使う小さなお子さんがいる家庭では床暖房との併用も検討する価値があります。

フローリングやトイレ専用フロア

一般的な住宅用フローリングは水分に弱く、尿がしみ込むと反りや黒ずみの原因になるため、トイレの床材としてはおすすめできません。

一方で、DAIKENのトイレタフのように、トイレ専用に開発されたフロア材も存在します。溝加工のない大判サイズを採用しており、アンモニアなどが染み込みにくく、溝に発生しやすい黒ずみを抑える設計になっているのが特徴です。

木目の質感を残しながら水回りへの耐性を確保したい場合の選択肢になります。費用の目安は8万円程度です。

トイレの床材を選ぶときに優先したい4つの判断基準は?

トイレの床材を選ぶときに優先したい4つの判断基準は?

トイレの床材を選ぶときに優先したい判断基準は以下の4つです。

  • 掃除のしやすさ
  • 色や柄による汚れの目立ち方
  • 滑りにくさなどの安全性
  • マンションや賃貸での制約

素材そのものの特徴と合わせてこの4つを確認することで、ご自宅の暮らし方に合った床材が見えてきます。

掃除のしやすさ

掃除のしやすさは、床材の継ぎ目や溝の少なさで大きく変わります。継ぎ目や溝が多いデザインほど汚れが溜まりやすく、拭き取りにも手間がかかります。

また、尿ハネの汚れを洗剤を使わずにから拭き水拭きでふき取った場合、汚れや菌をかえって広げてしまうことが確認されています。

継ぎ目の少ない床材を選んだうえで、トイレ用の中性洗剤を使ったふき取りを習慣にすることが清潔さを保つ近道です。

汚れの目立ち方

真っ白な床材は清潔感がある一方で、黄ばみや黒ずみが非常に目立ちやすいという弱点があります。逆に濃い色を選ぶと、今度は水垢や石けんカスが白く浮いて見えてしまいます。

私は、白でも黒でもない中間トーンの石目柄や木目柄を選ぶことをおすすめしています。

汚れが目立ちにくいだけでなく、経年による色あせも気になりにくいためです。ショールームで確認する際は、照明を落とした状態でも色味を見ておくと実際の使用感とのずれを防げます。

トイレの床材の滑りにくさ

高齢の家族が同居する場合は、濡れた状態での滑りにくさを確認しておく必要があります。表面がつるつるとした光沢のある床材は、水がかかった際に滑りやすくなる傾向があります。

トイレ専用に作られた床材の中には表面加工によって水濡れ時の滑りにくさに配慮したものもありますが、水がかかった際にはすぐに拭き取ることが前提とされている製品が多いため、高齢の方がおられる場合は床材の性能だけに頼らず、手すりの設置と合わせて検討する必要があります。

関連記事:「介護用にトイレをリフォームする際の注意点

マンションや賃貸でトイレの床材を変えるときに確認することは?

分譲マンションの場合、トイレの床は専有部分にあたることが一般的ですが、管理規約によっては床材の遮音等級などが定められており、事前の届出が必要になるケースがあります。

着手前に管理組合や管理会社に確認しておくと安心です。

賃貸住宅の場合は原状回復義務があるため、貼ってはがせるタイプの床材シートを使う、退去時に元へ戻せる施工方法を選ぶといった対応が現実的です。持ち家の戸建てであれば、こうした制約なく自由に選ぶことができます。

関連記事:「マンションのトイレリフォームの注意点は?費用相場と業者選び、管理規約のポイントをプロが解説!

トイレの床材の張り替えで追加費用が発生する3つのケースは?

トイレの床材の張り替えで追加費用が発生する3つのケースは?

見積もり後に追加費用が発生しやすいのは以下3つのケースです。

  1. 床下地の補修が必要になった
  2. 便器の脱着が必要になった
  3. 巾木や見切り材の交換が必要になった

特に床の沈み込みがある状態で張り替えを依頼すると、下地の補修費用が別途かかることがほとんどです。見積もりの段階でこの3点について記載があるかを確認しておくと、後からの想定外の出費を防げます。

関連記事:「トイレのリフォーム費用はいくらかかる?工事内容別の相場と安く抑える方法をプロが解説!

便器交換とトイレの床材の張り替えを同時にすると費用はどう変わる?

便器交換と床材の張り替えを同時に行うと、便器の脱着にかかる工賃を1回分にまとめられるため、それぞれを別々に依頼するよりも総額を抑えられる場合が多いです。

ただし、比較の際は工事内容の内訳が明確に示されているかを必ず確認してください。

水道レスキューセンターでは、大手企業を通さず直接施工することで中間マージンを省き、最初の見積り金額以外の請求が発生しない料金体系をとっています。追加の作業が必要になった場合も、着手前に内容と費用を説明したうえで進めます。

トイレの床材の張り替えはDIYと業者依頼のどちらを選べばいい?

トイレの床材の張り替えはDIYと業者依頼のどちらを選べばいい?

トイレの床材の張り替えをDIYで行うか、業者に依頼するかは、便器の脱着が必要かどうかと、床下地に異常がないかどうかで判断が分かれます。この2点をまず確認したうえで、それぞれの選択肢を見ていきましょう。

トイレの床材をDIYで張り替えられる条件は?

DIYで対応できるのは、便器を取り外す必要がなく、床下地にも沈みや変色といった異常が見られない場合に限られます。貼るだけ・置くだけタイプの床材シートであれば、道具をそろえれば施工そのものは難しくありません。

私なら、床の状態を自分の目と手で確認してから判断します。

少しでも沈み込みや変色があれば、下地の状態が見えないままDIYで作業を進めるのはおすすめできません。表面をきれいにしても、内部の劣化を覆い隠すだけになってしまうためです。

トイレの床材の張り替えを水道業者に頼むと何が変わる?

水道業者に依頼する最大の利点は、便器の脱着から給水管の接続確認まで、一連の作業を同じ業者が一度に完結できることです。

床の異変の裏に水漏れが隠れていた場合も、原因の特定と床材の張り替えを同時に進められます。

水道レスキューセンターは、水道局指定給水装置工事事業者として大阪府を中心とした関西エリアに対応しており、全メーカーの部材を取り扱ったうえで24時間365日、最短25分での駆けつけに対応しています。

まとめ

トイレの床を見て沈み込みや黄ばみが気になる場合は、まず床の縁や便器との境目を指で押し、異変がないかをご自身で確認してみてください。

異常が見られない場合は、掃除のしやすさや色柄、住まいの制約を踏まえて床材を選び、便器の脱着が不要であればDIYでの張り替えも選択肢になります。

少しでも沈み込みや原因不明の水漏れが疑われる場合は、無理をせず専門業者への相談をおすすめします。

水道レスキューセンターでは、電話・メール・LINEのいずれからも無料で見積もりを受け付けています。