トイレのリフォームと一緒にやりたいのが、クッションフロアやフロアタイルという床材の張替えです。種類もバリエーションも豊富なので、何を基準に選べばよいのかの解説、おすすめの床材まで役立つ情報を紹介します。

床材選びで気を付けること

汚れの目立ち方

色の明暗によって汚れの見え方が違うことを把握しましょう。
・明るい色は掃除がし易い
明るい色、薄い色は汚れがハッキリと見えるので、掃除がし易くなります。

・暗い色は汚れが目立たない
汚れが目立ち辛く、掃除の際は汚れが落ちているのかを確認しにくく、掃除に手間がかかります。

掃除のし易さ

素材によって掃除のし易さが違ってくるので、床がオシャレかどうかだけでなく、掃除のし易さも考慮して選ぶのがポイントです。

水や汚れへの耐性

素材により水や汚れへの耐性も異なり、どれだけ長持ちするかにも影響されます。

費用相場

高級タイルは他の床材よりも高くなりがちで、又、同じ床材でも柄や質によって費用に差があります。予算に合わせた選択が必要です。
・クッションフロア:2~4万円
・フロアタイル:3~5万円
・フローリング:3~6万円
・タイル:5~12万円

床材の選び方

素材・材質で選ぶ

・クッションフロア
トイレの床材として最も多く使われ、ビニール系素材を使った柔らかい床材で、耐水性が抜群に良いです。ただ、便器を取り外した際には、重みでボコッと凹んでいることが多いので、交換と同時にクッションフロアも取り換えることが多いようです。クッションフロアのポイントは、低価格と耐久性の良さ、豊富なプリントパターンにあります。特にこだわりがない場合は、クッションフロアの選択がおススメです。

・フロアタイル
塩ビ製の素材で、クッションフロアより少し固めの素材です。タイルと比較して、フロアタイルのデザインの種類と低価格が良さとなっています。耐水性もあるので、トイレやキッチンなどの採用に向き、高級感もあるからトイレリフォームでは人気です。

・タイル
高級感があり、耐久性も高い素材として人気です。ただし、施工コストは他の床材より高めですが、竣工後に満足される方がほとんどです。尚、割れたり滑ったりすることもあるので、使用時には注意が必要です。利用される方に喜んでほしい、驚いてほしいと思う方にはお勧めの床材です。

・フローリング
室内の床材として代表されますが、耐水性の低さからトイレで使用されることは少なくなっています。耐水性を高めたフローリング素材もありますが、クッションフロアやフロアタイルには劣ります。他のフロアと同じ床材で統一して、敢えてフローリングを採用することもありますが、特別な理由がない場合は別の床材を選ぶ方が良いでしょう。

色・柄で選ぶ

トイレリフォームでイメージが決まっているのなら、同じ色合いのものを選べば問題はありませんが、これから色や柄を決める方には、ご紹介する選び方や注意点が参考になるでしょう。
・色合いで選ぶ
セオリーとしては、天井から床にかけて薄い色から濃い色、グラデーションをかけるように選ぶのが良いでしょう。床単体でなく、部屋全体の配色で選ぶのが配色のコツといえます。

・周りのものの色で整える
選択の際には、床材単体ではなく既にある周りの色とのバランスを考えて選ぶのがポイントです。トイレ全体の色を占めるのは壁紙やクロスですから、壁紙と床材はセットで考える必要があります。

・注意点
薄い色を床材として使うと、汚れが目立つ欠点があります。

・柄で選ぶ場合の注意点
色合いと同じように周囲の色とのバランスを考慮することが大切です。また、置物やオブジェなどがある場合は、柄の入った床材ではトイレルームが騒がしく見えないかなどを考慮する必要があります。

おススメのトイレ床材

シンプルなフローリング風クッションフロア

廊下のデザインとあまりかけ離れたものにしたくない場合は、フローリング風のクッションフロアがおススメです。シンプルで落ち着いた空間になり、掃除のし易さも評価できますね。

大理石風フロアタイル

一味違ったトイレ作りには、大理石風のフロアタイルが勧められます。フロアタイルは実際のタイルに比べて安価で済みます。ただし、タイルに比べて傷つきやすいので、白っぽい色よりは暗めの方が良いでしょう。

オシャレな空間にはタイル

タイルは他の床材より高価ですが、高級感やオシャレ感が魅力です。他の床材より滑り易い面はありますが、トイレ空間では特に問題はありません。

セラミック

光沢のある床材ですから、タイルを使ったようなキレイさがあります。トイレリフォームで大事な清潔感が光沢によって増し、新鮮な気持ちでトイレを利用できます。耐水性も良く、長期間使用できる点からもおススメのトイレ床材です。

落ち着いた暗めの色

トイレには清潔感が大事で、白や水色などの明るい色が適しますが、暗めの色では落ち着いた雰囲気を作ることができます。

トイレの床材は好みが分かれ、落ち着いた雰囲気にしたいのか、清潔感を出したいのか、あなたの理想のイメージをしっかり持ってください。クッションフロアやフロアタイルを選ぶと失敗しにくくなります。