トイレつまりで水位が下がるのはなぜ?原因や自分でできる対処法を解説!

この記事の結論
  • トイレつまりで封水の水位が下がるのは、排水の流れが悪くなり、封水が正常に保てなくなっているときです。トイレつまりの代表的な原因はトイレットペーパーの流しすぎや固形物の落下です。
  • トイレの封水の水位低下は、封水の蒸発やサイホン作用、便器の破損、水量不足でも起こります。悪臭や水漏れ、流れの悪さがある場合は、つまり以外の不具合も疑う必要があります。
  • 軽度のトイレつまりならお湯やラバーカップ、重曹とクエン酸で対処できます。改善しない場合や異物が原因の場合、水漏れを伴う場合は、無理せず業者へ依頼するのが安全です。

「トイレつまりで水位が下がるのはどうして?」

「トイレつまりで水位が下がっているときどうしたらいい?」

トイレがつまっているとき水位が下がると、原因がわからず不安になったり、対処法がわからず困りますよね。

この記事ではトイレつまりで水位が下がる理由について解説します。

また、トイレつまりで水位が下がる原因や、自分でできる対処法についても紹介します。

この記事を読むと、トイレつまりで水位が下がる時にとるべき行動が分かるのでぜひ参考にしてみてください。

トイレつまりで水があふれてきた場合など、他のトイレつまりケースを含めて総合的に解説した記事はこちら。

トイレの封水とは?

トイレの便器内にいつもたまっている水は、「封水(ふうすい)」と呼ばれています。封水は、便器内部の排水路が湾曲した部分にたまる水で、排水管と室内の間に水の壁をつくる役割があります。

一見するとただ水がたまっているように見えますが、封水はトイレを衛生的かつ快適に使用するために欠かせないものです。通常は一定の水位が保たれるよう設計されており、水を流すたびに新しい水へ入れ替わります。

トイレの封水が担っている主な機能

封水には、主に次のような役割があります。

  • 下水の悪臭を防ぐ:封水が排水管と室内を遮断することで、下水から発生する臭いが室内へ上がってくるのを防ぎます。
  • 害虫の侵入を防ぐ:排水管から侵入するゴキブリやチョウバエなどの害虫は、封水があることで便器を通って室内へ入りにくくなります。
  • 衛生的なトイレ環境を維持する:排水管内の空気や汚れが室内へ直接流れ込むのを防ぎ、快適なトイレ環境の維持に役立っています。

トイレの封水の水位が下がると起こる問題

封水の水位が低下すると、本来の機能が十分に発揮されなくなり、さまざまなトラブルが起こる可能性があります。

代表的なものは、下水の悪臭が室内へ上がってくることです。さらに、封水が極端に減ったりなくなったりすると、排水管から害虫が侵入しやすくなることもあります。

また、水位が何度も下がる場合は、トイレつまりだけでなく、便器のひび割れや排水設備の不具合などが原因となっているケースも考えられます。水を流しても正常な水位に戻らない場合や、悪臭・水漏れを伴う場合は、原因を確認することが大切です。

トイレの封水の水位が低下しやすい場面

封水の水位が下がる原因は、トイレつまりだけではありません。次のような場面でも一時的に水位が低下することがあります。

  • トイレがつまって排水の流れが悪くなっているとき
  • 長期間トイレを使用せず、封水が蒸発したとき
  • マンションやアパートでサイホン作用が発生したとき
  • 気圧の変化によって封水が一時的に減少したとき
  • 便器や排水管にひび割れや破損があり、水漏れしているとき

蒸発や一時的なサイホン作用であれば、水を一度流すことで通常の水位に戻ることがほとんどです。一方で、水位が繰り返し下がる場合や、悪臭・水漏れ・流れの悪さを伴う場合は、トイレつまりや設備の故障が疑われるため、早めに原因を確認しましょう。

トイレつまりで水位が下がる理由

トイレつまりで水位が下がる理由

トイレつまりで水位が下がる理由は、水の流れが悪くなるからです。

大量に流したトイレットペーパーや異物などがトイレにつまると、水の通り道が狭くなり排水がスムーズにできません。

その場合水位が一度上がり、そのあと下がります。

逆に、水が長時間ひかない症状の場合は以下の記事をご覧ください。

トイレの水が引かない!つまりの原因は?自力での緊急対処法をプロが完全ガイド

普段より水位が上がっていたのに、そのあと普段より下がっている場合、トイレがつまっている可能性があります。

また、水を流した際にいつもと違う音がしたり流すのに時間がかかったりする場合は、水位が下がっているかもしれません。

トイレつまりで水位が下がる2つの原因

トイレつまりで水位が下がる原因2つ

トイレつまりで水位が下がる原因は以下の2つです。

  • トイレットペーパーを大量に流したから
  • 固形物がつまり排水不良になっているから

それぞれについて解説します。

トイレットペーパーを大量に流したから

トイレットぺーパーを大量に流した場合、トイレがつまり水位が下がります。

水に溶ける性質をもつトイレットペーパーでも、大量に流すとつまることがあるため注意しましょう。

また、海外製のトイレットペーパーは日本製より厚手のものが多く、流れにくい性質をもちます。

そのため、大量に流さないよう気をつけましょう。

トイレの紙詰まりの原因と対処法を解説!家庭でできる方法から業者に頼む判断基準は?

固形物がつまり排水不良になっているから

水に溶けないものや固形物を流した場合、途中でつまり排水不良となるため水位が下がります。

トイレに落としやすい固形物は以下のとおりです。

  • スマートフォン、財布
  • 子どものオムツ、お尻拭き
  • 子どものおもちゃ、メガネ
  • 嘔吐物
  • 食べ物

スマートフォンや財布をポケットに入れている場合、トイレに落とす可能性があるため気をつけましょう。

またティッシュや子どものオムツ替えで使用するお尻拭きも水に流れないため、トイレに流してはいけません。

これらの固形物を落とした場合、流す前に取れそうな場合は取り、トイレにつまらせないよう注意しましょう。

トイレつまり以外で水位が下がる原因4つ

トイレつまり以外で水位が下がる原因4つ

トイレつまり以外で水位が下がる原因は以下の4つです。

  • 便器の水が蒸発した
  • サイホン作用が起きた
  • 便器が破損している
  • 便器に流れる水量が減少している

それぞれについて解説します。

便器の水が蒸発した

旅行や実家帰省などで長期間家を空ける場合、便器の水が自然に蒸発し水位が下がります。

蒸発により水位が下がった場合、特に問題はありません。

普段通りトイレを使用することで水位は元通りになります。

ただし水位が下がり便器内の水がなくなると異臭が発生するため、長期間家を空ける場合は便器内に水を足しておくのがおすすめです。

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サイホン作用が起きた

マンションやアパートなどの賃貸物件に住んでいる場合、サイホン作用により水位が下がります。

サイホン作用とは、上の階の人が水を一気に流したときに排水管内の気圧が下がり、下の階の人のトイレの水が引かれる現象です。

サイホン作用により水位が下がっても、特に問題はありません。

普段通りトイレを使用し、水位が元通りになることを確認しましょう。

便器が破損している

便器が破損し、水漏れが起こると水位が下がります。

便器から水漏れした場合すぐ気付きそうですが、トイレマットを敷いていると水を吸収するため気付かないことがあります。

便器から水漏れした場合、マンションやアパートなどの賃貸物件では、下の階まで浸水し問題になることもあるため早めに対処しましょう。

便器だけではなく排水管の割れにより水漏れすることもあります。

便器の破損や排水管の割れが原因の場合、すぐに業者に修理依頼しましょう。

またマンションやアパートなどの賃貸物件の場合は大家さんや管理会社にどうしたらいいか聞くのがおすすめです。

便器に流れる水量が減少している

便器に流れる水量が減少すると、水位が下がります。

便器に流れる水量が減少する理由は以下の3つです。

  • 大小レバーを正しく使用していない
  • トイレタンクに十分な水がたまっていない
  • 水道管が故障している

大小レバーは水量と水圧が異なります。

節約のため常に小レバーを使用するのではなく、排便のときは大レバー、排尿のときは小レバーと使い分けましょう。

また、水の節約のためトイレタンクにペットボトルを入れている場合もタンクに水がたまらず充分な水量が流れません。

そのためすぐにペットボトルを取り除きましょう。

水道管が故障している場合も水が供給できないため、すぐ業者に連絡するのがおすすめです。

トイレの水量を調整する(強くする・弱くする)方法!タンク内調節・つまり防止のコツ

トイレつまりで水位が下がるとき自分でできる対処法4選

トイレつまりで水位が下がるとき自分でできる対処法4選

トイレつまりで水位が下がるとき自分でできる対処法は以下の4つです。

  • 水やお湯を流す
  • ラバーカップ(すっぽん)を使う
  • 直接異物を取り除く
  • 重曹とクエン酸で溶かす

それぞれについて解説します。

水やお湯を流す

トイレットペーパーや排せつ物など水に溶けるものがつまっているときに有効な方法です。

水やお湯を流す手順は以下の2ステップです。

  1. バケツに水やお湯を入れる
  2. なるべく高い位置から排水口をめがけて水やお湯を流す

水よりお湯の方が早く溶けますが、熱湯を使うと便器が破損するため注意が必要です。

お湯を使用する場合、40〜60度のお湯を使いましょう。

ラバーカップ(すっぽん)を使う

ラバーカップ(すっぽん)でつまりを取り除く手順は以下の4ステップです。

  1. ラバーカップを排水口に密着させる
  2. ラバーカップを勢いよく引き抜く
  3. つまりがとれるまで1と2を繰り返す
  4. 水を流しつまりがとれたか確認する

注意点としてラバーカップを勢いよく引き抜く際に便器内の水が飛び散る可能性があります。

便器の周りをタオルやビニールシートで覆っておきましょう。

ラバーカップの詳しい使い方、種類、選び方をこちらの記事で解説しています。

ラバーカップの使い方は?最高にわかりやすいスッポンでのトイレつまり解消9ステップ解説

直接異物を取り除く

便器内に異物が見える場合、直接異物を取り除きましょう。

トイレットペーパーやティッシュは全て取り除くのは難しいかもしれませんが、とれる分だけ取り除くだけでもスムーズに水が流れます。

また、オムツなど水を吸収すると膨張する特徴を持つものは、水を流すと排水管をふさぐためすぐ取り除くのがおすすめです。

ゴム手袋をして衛生面には注意を払いましょう。

重曹とクエン酸で溶かす

水やお湯で溶けにくい場合、重曹とクエン酸(お酢)を使うのがおすすめです。

重曹とクエン酸で溶かすのは以下のステップです。

  1. 重曹150gを便器にいれる
  2. クエン酸(お酢)100mlを便器にいれる
  3. 泡が出てきたら便器の半分程度までぬるま湯を入れる
  4. 便器の蓋をして1時間放置する
  5. バケツやペットボトルなどで水を勢いよく流す
  6. 水位が下がればレバーで水を流す

注意点として重曹とクエン酸(お酢)を使って流す場合は、必ず窓を開けたり換気扇を回したりしながら作業しましょう。

トイレつまりをクエン酸と重曹で解消!正しい手順と注意点・業者依頼のタイミングを徹底解説

自分で対処できない場合業者に依頼する

自分で対処できない場合業者に依頼する

トイレつまりで水位が下がり、自分でさまざまな対処法を試したけれど解消しない場合は、業者に依頼しましょう。

自力でつまりを解消しようとすると、逆に悪化する可能性もあります。またトイレつまりで水位が下がる原因はさまざまなため、原因が自分では特定できない場合もありますよね。

業者に依頼することで、トイレの水位が下がる原因を的確に判断して修理してもらえます。

トイレつまりの修理費用はいくら?相場・料金の目安・安く依頼する方法を徹底解説

トイレの水位低下を防ぐために

トイレの水位低下は、日頃の使い方や定期的な点検を意識することで予防できるケースがあります。トイレつまりや封水の減少を防ぐためにも、次のポイントを心がけましょう。

日頃からできるトイレの水位低下の予防方法

トイレの水位低下を防ぐには、日頃から正しい使い方を心がけることが大切です。特に次のポイントを意識しましょう。

  • トイレットペーパーは一度に大量に流さない
    大量に使用した場合は、数回に分けて流すことでつまりを予防できます。
  • 水に溶けないものは流さない
    ティッシュ、お尻拭き、オムツ、生理用品などは排水管のつまりの原因になります。スマートフォンやおもちゃなどの固形物を誤って落とさないよう注意しましょう。
  • レバーの大小を正しく使い分ける
    排便時は「大」、排尿時は「小」を使用し、十分な水量で流すことが大切です。
  • タンク内に節水用のペットボトルを入れない
    タンクにたまる水量が減ることで、排水不良やつまりを招くおそれがあります。
  • 水位や流れに異常がないか定期的に確認する
    水位が繰り返し下がる、流れが悪いなどの異常に早く気付くことで、大きなトラブルを防ぎやすくなります。

トイレを長期間使わないときの水位低下予防策

旅行や出張などで長期間トイレを使用しない場合は、封水が蒸発して水位が低下することがあります。

数日に一度水を流せる環境であれば、定期的に水を流して封水を補充すると、悪臭や害虫の侵入を防ぎやすくなります。

長期間留守にする場合は、出発前に便器へ水を補充しておくことも有効です。封水が十分に保たれることで、排水管からの臭いが室内へ上がるのを防ぐ効果が期待できます。

帰宅後は一度水を流し、封水が正常な水位まで戻るか確認しましょう。水位が戻らない場合や、悪臭、水漏れなどの異常が見られる場合は、トイレつまりや設備の不具合が原因となっている可能性があるため、早めに点検・対処することが大切です。

まとめ

トイレつまりで水位が下がる原因は、水に流れるものや水に流れない固形物がつまることです。

またトイレつまり以外でも便器の水の蒸発やサイホン作用、便器の破損、流れる水量の減少が理由で水位が下がることもあります。

自力で解決できそうな場合は、この記事で紹介した方法を試してみてください。

自分で対処しても解決しない場合は、専門の業者に依頼し、原因特定をして修理をしてもらいましょう。

よくある質問

Q.トイレつまりで水位が下がったとき、まず何を確認すればよいですか?
A.まずは次の点を確認してください。

  • 長期間使用せずに放置していなかったか
  • トイレットペーパーや異物を流していないか
  • タンクの水量に異常がないか

最初にこれらのポイントを確認することで、蒸発、つまり、水漏れのどれが原因かを判断しやすくなります。

Q.水位が下がっているだけで、まだ流れるなら様子を見ても大丈夫ですか?
A.一時的な蒸発やサイホン作用による場合は、使用していれば元に戻ることがあります。しかし、水位が繰り返し下がる、悪臭がする、流れが悪いなどの症状がある場合は、つまりや故障の可能性があるため、そのままにせず対処することをおすすめします。

Q.トイレつまりで水位が下がるとき、ラバーカップは使ってもよいですか?
A.トイレットペーパーや排せつ物など水に溶けるものが原因の場合は、ラバーカップを使うことができます。一方、スマートフォンやおもちゃなどの固形物や、オムツのように水を吸って膨らむものが詰まっている場合は、ラバーカップで押し込むと状況が悪化することがあるため、使用は避けましょう。

Q.トイレの水位が下がっているときに、やってはいけないことはありますか?
A.原因がわからないまま何度も水を流すのは避けましょう。つまりが悪化し、逆流やあふれの原因になることがあります。また、固形物が原因の場合、無理に押し流そうとするのも危険です。

Q.業者に依頼したほうがよいのはどのような場合ですか?
A.ラバーカップや手動で対処しても改善しない場合や、便器が破損している、水漏れが発生している、または排水管の内部に異常が疑われる場合は、業者に相談するのが安全です。特にマンションやアパートでは、階下への漏水リスクがあるため、早めの対応が重要です。