今やLIXIL(リクシル)と言えば住器設備会社の中でも、特に幅広く製品販売していることで有名ですね。今回は、そのリクシルが販売している製品の中でも、トイレ回りのトラブルの対処方法について、ご紹介します。

リクシルについて

株式会社LIXILは2011年に設立された、住宅設備においては比較的新しい会社ですが、実は100年以上の歴史を持つ製造ブランドなのです。皆さんもご存じのトステム、INAX、新日軽、サンウェーブ工業、東洋エクステリアの5社が統合されて生まれた会社ですから、それぞれの会社が持っていた技術を併せ持った会社となっています。

リクシルのトイレの修理

リクシルの代表的トイレ製品

サティス
20年以上のロングセラー製品で、タンクレスという先進的デザインを取り入れた近代的トイレです。掃除がし易いのはもちろん、トイレルームのインテリア性にも優れています。内蔵温水洗浄ですから、別にシャワートイレを購入する必要が無い利点も併せ持つ機能性トイレとなっています。

アメ―ジュZA
サティス同様にシャワートイレが内蔵されたお手頃価格のトイレです。アクアセラミック素材の使用により汚れが付きにくく、常にきれいなトイレを保てるのが大きな強みとなっています。

プレアスHS
二つのシリーズの内の一つプレアスHSは、手洗い管がセットされたシャワートイレ一体型です。従来の角ばったトイレのイメージを取り去り、曲線を意識したフォルムが印象的です。

自分でできるリクシルのトイレ修理

長年トイレを使用していれば、水漏れやつまりなどの水のトラブルはつきものとなっています。陶器本体の割れなど、どうにもできないトラブル以外では、自分で直せるものもあります。修理箇所によっては、少し難しい作業もありますが、解説を参考に挑戦してみてください。

トイレつまり

トイレつまりの前兆を見逃さない
・水位が高くなっている
・水を流した時の異音
・水があまり流れない

様々な対処方法
・薬剤:軽いつまりに有効。排水路や排水管にできた尿石を「デオライト」や「パイプユニッシュ」などの薬剤で溶かし(外部ページ)ます。
・お湯:様々なつまりに有効。お湯を流し込むことで、排水路や排水管につまっているトイレットペーパーや便を溶かして流し込みます。
・ラバーカップ(スッポン):様々なつまりに有効。便器の排水口に先端を当て、押し込みと引き上げの動作を繰り返します。圧力をかけながら、つまり原因を押し流すまで、根気よく何度も繰り返す必要があります。
・ワイヤーブラシ:頑固なつまりにも有効。排水口に入れ込み、トイレつまりの原因箇所まで伸ばし、原因物を削るようにして流します。一般家庭用なら3~5mのもので十分でしょう。
・身近にあるもの(ペットボトル、ビニール袋、ハンガーなど):軽いつまりに有効。ペットボトルやビニール袋はラバーカップの代用、ハンガーはワイヤーブラシの代用として加工・使用することができます。ただし、使用は軽症状のつまりに限られ、誤って流すとつまりが悪化するので、作業には注意が必要です。

自分で直す時の注意点
・ゴム手袋の装着
・トイレの水かさに注意:溢れても良いようにタオルを準備しておくこと。
・電源プラグを抜く
・止水栓を閉める

トイレの水漏れ

給水管・配水管からの水漏れ
トイレの水漏れの中で一番多いのが給水管・配水管からの水漏れです。正確には配管の継ぎ目から水が漏れることが多くなっています。原因としてはパッキンの劣化やナットの緩みが考えられます。先ず、止水栓を閉めてから、パッキンの交換などの修理作業を行ってください。

本体からの水漏れ
トイレ本体から水が漏れている場合は、本体にヒビが入っているか、排水ソケットの継ぎ目から水漏れしているかの、どちらかに原因があります。ヒビから水漏れしている場合は、気密防水テープで応急処置できますが、根本的解決は便器の交換となります。トイレと床の設置面が濡れている場合は、トイレ本体を床から取り外して、排水ソケットの交換をする必要があります。

トイレタンクからの水漏れ
トイレタンクから水漏れしている場合は、以下に記載した内部の各部品が劣化して、トラブルを起こしています。
・トイレタンクと給水管との接続部分
・レバーハンドル
・ボールタップ
・オーバーフロー管
・ゴムフロート
・トイレタンク底のパッキン

ウォシュレットからの水漏れ
本体故障による水漏れは本体を交換する必要があります。しかし、水抜き栓や給水フィルター、本体と給水管の接続部分からの水漏れは、自分で交換などの作業を行うことで修理できます。

いかがでしたか、パッキンや排水ソケットなどは多くの種類があるので、しっかりとサイズを確認するか、ショップスタッフに確認をしてもらってください。尚、難しい作業と感じた場合は、専門業者に依頼するようにしましょう。