蛇口から水漏れする原因の多くはパッキンやケレップの劣化によります。自分で新しいものに交換すれば、簡単に水漏れを止めることができます。そこで今回は、蛇口には複数のタイプがあるので、其々のタイプに沿った蛇口パッキンの交換方法をご紹介します。

交換用パッキンの事前準備

自分で蛇口の水漏れを解消する場合は、事前に新しいパッキンの準備をしておく必要があります。メーカーや型番によってサイズが異なるので、できれば対応するパッキンのサイズや型番を確認し、入手しておくとよいでしょう。

分解する前に確認できる場合

メーカー・型番の確認方法
単水栓の場合は台座部分や本体部分にメーカー名が記載されていますが、型番は記載されていないことが多いようです。混合水栓やシングルレバーの場合は、本体部分やレバー部分にメーカー名が刻印され、型番はシールで確認されることが多くなっています。公式サイトのwebカタログから同じ製品を探して、確認してください。

分解後に確認する場合

長く使われてメーカーや型番が確認できない場合は、蛇口を分解してからパッキンなど交換部品のサイズを測る必要があります。

サイズの計測
先ず水の元栓を閉めてから、蛇口の分解となります。古いパッキンを取り出し、スケールで内径、外径、長さなどを測ります。

パッキンの購入
取り出したパッキンをホームセンターに持って行って、スタッフに形や種類を確認してもらうのが一番失敗しない方法です。

単水栓のパッキン交換

ハンドル部分のパッキン交換

止水栓を閉める:戸建て/集合住宅によって元栓の位置が異なります。
ハンドルビスを外す:ハンドル上部のカラービスを取り外します。
ハンドルを外す:真上に引き抜きます。
固定ナットを外す:上部の固定ナットをモンキーレンチを使って緩め、指で回して取り外します。
パッキン交換:上部にある黒い三角パッキンを交換します。
水漏れ確認:取り外した部品を順次取り付け、止水栓を開けて、水漏れがないことを確認します。

吐水口根元のパッキン交換

止水栓を閉める:戸建て/集合住宅によって元栓の位置が異なります。
接続部ナットを外す:モンキーレンチを使って、水栓と吐水口の接続ナットを取り外します。
パッキン交換:吐水口のパイプを抜き、接続部の奥にあるパッキンを取り出し、新しいものと交換します。
水漏れ確認:取り外した部品を順次取り付け、止水栓を開けて、水漏れがないことを確認します。

吐水口のパッキン交換

止水栓を閉める:戸建て/集合住宅によって元栓の位置が異なります。
ハンドルビスを外す:ハンドル上部のカラービスを取り外します。
ハンドルを外す:真上に引き抜きます。
固定ナットを外す:上部の固定ナットをモンキーレンチを使って緩め、指で回して取り外します。
スピンドルを取り外す:内部にあるスピンドルという部品を反時計回しで取り外します。
ケレップ交換:スピンドルを取り除くと、内部に見えるケレップ(コマ)を引き抜いて、交換します。
水漏れ確認:取り外した部品を順次取り付け、止水栓を開けて、水漏れがないことを確認します。

ハンドル混合栓のパッキン交換

クランク部分のパッキン交換

止水栓を閉める:戸建て/集合住宅によって元栓の位置が異なります。
クランクナットを外す:2ヶ所あるナットをモンキーレンチを使って、バランスよく緩めて同時に本体を外します。
パッキン交換:両方のクランク取付口の奥にあるパッキンを新しいものと交換します。
水漏れ確認:取り外した本体をバランスよく取り付け、止水栓を開けて、水漏れがないことを確認します。

ハンドル部分のパッキン交換

止水栓を閉める:戸建て/集合住宅によって元栓の位置が異なります。
キャップを外す:ハンドル上面のキャップをマイナスドライバーを使って引っ掛けるように取り外します。
ハンドルを取り外す:プラスドライバーでハンドル上部の固定ネジを外して、ハンドルを引き抜きます。
スピンドルを取り外す:キャップを取り除き、モンキーレンチでスピンドルという部品を反時計回しで取り外します。
ケレップ交換:スピンドルを取り除くと、内部に見えるケレップ(コマ)を引き抜いて、交換します。

水漏れ確認:取り外した本体をバランスよく取り付け、止水栓を開けて、水漏れがないことを確認します。

吐水口接続部のパッキン交換

止水栓を閉める:戸建て/集合住宅によって元栓の位置が異なります。
接続部ナットを外す:吐水口の根元のナットを緩めて、吐水パイプを取り外します。
パッキン交換:吐水パイプの根元にあるパッキンを新しいものと交換します。
水漏れ確認:取り外した本体をバランスよく取り付け、止水栓を開けて、水漏れがないことを確認します。

吐水口から水漏れの場合のパッキン交換

止水栓を閉める:戸建て/集合住宅によって元栓の位置が異なります。
キャップを外す:ハンドル上面のキャップをマイナスドライバーを使って引っ掛けるように取り外します。
ハンドルを取り外す:プラスドライバーでハンドル上部の固定ネジを外して、ハンドルを引き抜きます。
スピンドルを取り外す:キャップを取り除き、モンキーレンチでスピンドルという部品を反時計回しで取り外します。
ケレップ交換:スピンドルを取り除くと、内部に見えるケレップ(コマ)を引き抜いて、交換します。
水漏れ確認:取り外した本体をバランスよく取り付け、止水栓を開けて、水漏れがないことを確認します。

ワンホール混合栓のカートリッジ交換

ハンドル、吐水口部分のパッキン交換

止水栓を閉める:キッチン台の下に止水栓があります。
レバーハンドルを引き抜く:六角レンチを使って、固定ネジを外し、レバーを外します。
外カバーを外す:ワンホール混合栓の外カバーを外します。
カートリッジの交換:六角レンチを使って、カートリッジ用カバーを外し、カートリッジを新しいものと交換し、モンキーレンチで固定します。
水漏れ確認:取り外した本体をバランスよく取り付け、止水栓を開けて、水漏れがないことを確認します。

いかがでしたか、パッキンの交換を覚えておけば、急な水漏れにも対処できます。修理には共通する工具も多いので買いそろえておくのも良いですね。