「トイレの水が少ししか流れない…」このような症状に直面して困っていませんか?
実は、この状態は放置すると完全なつまりや水漏れといった深刻な問題に発展するリスクがあります。多くの方は「自然に直るだろう」と思い込んだり、逆に「すぐに業者を呼ぶべき」と焦ったりしますが、状況に応じた適切な判断が重要です。
本記事では、水道修理のプロフェッショナルとして数多くのトイレつまりに対応してきた経験から、「少しずつ流れる」状態の原因や自力での対処法、業者に依頼すべきタイミング、そして修理費用の相場まで詳しく解説します。この記事を読むことで、トイレトラブルへの適切な対応方法が分かり、余計な出費や二次被害を防ぐことができるでしょう。
トイレが完全につまってしまったときの対処方法をトイレつまり完全解説記事でまとめています。
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トイレつまり!でも少しずつ流れるなら放置で直る?
トイレのつまりは家庭でよく起こるトラブルですが、水が少しずつ流れる状態は完全なつまりとは異なります。この状態を放置すべきか、すぐに対処すべきかは状況によって異なるため、正しい判断基準と対応方法を知っておくことが重要です。
自然に解消される可能性があるつまりとは?
トイレの水が少しずつ流れる状態が自然に解消されるケースは確かに存在します。一時的な軽度のつまりは、時間の経過とともに改善することがあります。
特に、トイレットペーパーのつまりのような分解しやすい素材による軽微なつまりは、水の圧力や自然なバクテリア分解によって徐々に解消されることがあります。
例えば、節水型トイレで通常より多めのトイレットペーパーを流した場合、一時的に排水の流れが悪くなることがありますが、数回の使用で水の圧力によって解消されるケースが多いです。
また、トイレのタンク内部機構の軽度の不具合(フロートバルブの調整不良など)が原因で水量が不足している場合も、タンク内の水が満タンになれば自然と通常の流れに戻ることがあります。
ただし、「少しずつ流れる」状態がすべて自然に解消されるわけではありません。トイレットペーパー以外の異物混入や排水管の劣化によるつまりは、放置すると悪化する可能性が高いです。
放置することで悪化するリスクと具体例
トイレのつまりを放置することで悪化するリスクは想像以上に大きいものです。少しずつ流れる状態を見過ごすと、徐々に排水能力が低下し、最終的には完全なつまりへと進行する可能性があります。
具体的なリスクとして、まず挙げられるのが異物の蓄積です。排水管内に部分的なつまりがある状態で使い続けると、新たな汚物や紙が引っかかりやすくなり、つまりが拡大します。
特に排水管の曲がり角(トラップ部分)では、わずかな異物が大きなつまりの原因となることがあります。
また、生理用品や除菌シートなどの水に溶けにくいものを誤って流した場合も、時間の経過とともにつまりが深刻化します。
さらに、古い建物では排水管自体の劣化(内部の錆びや亀裂)が原因で排水速度が低下していることがあり、この状態を放置すると最終的には排水管の交換が必要になるほど悪化することもあります。
長期間放置すると水漏れの原因になる?
トイレのつまりを長期間放置すると、単なる排水不良だけでなく、水漏れという二次的な問題を引き起こす可能性があります。
水漏れが発生するメカニズムは次の通りです。排水管がつまった状態でトイレを使用し続けると、排水圧が高まり、接続部分(特にパッキンや配管の接合部)に過剰な負担がかかります。
その結果、古くなったパッキンが劣化したり、接続部がわずかにずれたりして水漏れを引き起こします。
特に注意が必要なのは、水漏れは目に見えない場所で進行することが多いという点です。トイレ本体からの明らかな漏水がなくても、排水マスや床下配管からじわじわと漏れ出している可能性があります。
トイレつまりでも水が少しずつは流れる原因
トイレつまりで水が少しずつ流れる原因は以下の4つです。
- 水に溶けるものがつまっている
- 固形物がつまっている
- 水量が少ないためつまっている
- 汚れによりつまっている
それぞれについて解説します。
トイレットペーパーなど水に溶けるものがつまっている
水に溶けるものがつまっている場合、水は少しずつ流れます。トイレットペーパーは水に溶けますが、大量に流した場合つまることがあります。
溶けた部分に隙間ができていれば、水は少しずつ流れていき、排水管が完全につまるわけではありません。
トイレットペーパーや便など水に溶けるものの場合、自力で対処することで直せます。2~3時間放置してみて溶けない場合、後ほど紹介する対処法を試してみてください。
ただし海外製のトイレットペーパーは水に溶けにくいものが多く、放置していても溶けない場合が多いため対処が必要です。
原因で一番多いのが、トイレットペーパーを大量に使うことのため、適量を使用しましょう。
固形物がつまっているが完全に管をふさいでいない
固形物を間違えて落としてしまった場合も、排水管が完全につまるわけではないため水が少しずつ流れます。トイレに落としやすい固形物は以下があります。
- 子どものオムツ
- 生理用品
- スマートフォン
- 眼鏡
- 子どものおもちゃ
特に子どものオムツや生理用品は水を吸収し、体積が増えるためつまりの原因となります。
またポケットにスマートフォンや子どものおもちゃを入れていると、ズボンの上げ下ろしの際にトイレ内に落ちることがあるため気をつけましょう。
実際に、子どものプラスチック製のフィギュアがトイレに落ちて排水口をふさぎ、少しずつしか水が流れなくなったケースがあります。
水量が少ないためつまっている
水に溶けるものを流した場合でも水量が少ないとつまることがあります。例えば、排便をしたのに水栓レバーの「小」で流した場合、水量も水圧も足らず便がつまります。
水栓レバーの大と小では水量や水圧が異なるため、排便のときは大、排尿のときは小と適切に使用しましょう。
汚れによりつまっている
トイレ掃除をしていない場合や、築年数の経ったマンションや賃貸物件に住んでいる場合排水管が汚れ、蓄積した汚れによりつまります。
そのため排水管の水が流れる面積が狭くなり、少しずつしか流れない状態になります。固形物をつまらせた覚えがなかったり、適切な水量を使用している場合、排水管の汚れが原因かもしれません。
築年数の古い住宅も要注意です。古い家では排水管が細かったり、経年劣化によって内側に汚れが付着していたりするため、新しい住宅よりつまりやすい傾向があります。
特に25年以上経過した排水管では、管内部にカルシウムなどの沈着物が徐々に蓄積し、内径が狭くなっていることがあります。
節水型トイレに交換した
節水型トイレへの交換直後にトラブルが発生するケースもあります。従来型から節水型に変更したものの、古い排水管との相性が悪く、十分な水圧が確保できないことがあるのです。
水の流れる勢いが弱まったことで、これまではスムーズに流れていた汚物が引っかかりやすくなるケースがあります。
下水管のつまり
トイレの水が少しずつしか流れない原因は、トイレ本体や直近の排水管だけでなく、住宅の下水管全体に関係していることがあります。下水管のつまりが疑われるサインとして、複数の水回り設備で同時に排水の流れが悪くなることが挙げられます。
たとえば、トイレだけでなく、お風呂や洗面所の排水も遅くなっていれば、共通の下水管に問題がある可能性が高いです。
特に雨の多い時期に排水トラブルが増える場合は、下水道接続方式に問題がある可能性があります。大雨で下水管が満水になると、通常の排水が妨げられることがあるのです。古い住宅では、雨水と生活排水を同じ管で処理する合流式が採用されていることがあり、このような現象が起きやすくなります。
トイレつまりで水が少しずつ流れるときの対処法
トイレつまりで水が少しずつ流れるとき、自分できる対処法は以下です。
- お湯を流す
- ラバーカップ(すっぽん)を使う
- 真空式パイプクリーナーを使う
- 重曹と酢を使う
- ワイヤーブラシを使う
- ゴム手袋をして直接取り出す
それぞれについて解説します。
トイレの水が急に流れなくなった場合の原因、対策法は「トイレの水が流れない?実はあのペットボトルが原因?つまり?故障?対処法徹底解説!」も併せてご覧ください。
お湯を流す
水に溶けるものがつまっている場合、お湯を流すと流れます。
水でもいいのですが、お湯の方がより溶けるのが早いです。
注意点として熱湯を流すと便器が割れるおそれがあるため、必ず50度前後のお湯を使いましょう。
お湯を流したら30分~1時間程放置したあと水を流してみて、つまりが解消できたか確認しましょう。
ラバーカップ(すっぽん)を使う
ラバーカップ(すっぽん)を使うとつまりが解消され、水が正常に流れます。
ラバーカップは以下の手順で使用します。
- 便器の水量はラバーカップのカップが浸る程度にする
- ラバーカップを排水口にあて、一気に引き抜き抜く
- 水を流し、つまりが解消したか確認する
- 流れなければ1と2を繰り返す
注意点として、ラバーカップを勢いよく引き抜いた際に水が飛び散る場合があります。
周りをビニールシートで覆ったり、タオルを敷いたりしましょう。
ラバーカップ(すっぽん)の正しい使い方詳細、選び方はこちらの記事を併せてご覧ください。
真空式パイプクリーナーを使う
ラバーカップでつまりが解消されないときに、真空式パイプクリーナーを使用するとつまりが解消される場合があります。真空式パイプクリーナーはハンドルがついており、ラバーカップより吸引力が強いのが特徴です。
真空式パイプクリーナーは以下の手順で使用します。
- 便器の水量は真空式パイプクリーナーのカップが浸る程度にする
- ハンドルを押し、カップを排水口にあてる
- ハンドルを勢いよく引く
- 水を流し、つまりが解消したか確認する
- 流れなければ2と3を繰り返す
ハンドルを引いたときに手ごたえがない場合、排水口に密着していないためかもしれません。きちんと密着させてから使いましょう。
注意点として、ラバーカップ同様水が飛び散る可能性があるため、周りをビニールシートで覆ったりタオルを敷いたりするのがおすすめです。
重曹と酢を使う
トイレットペーパーがつまっている場合、お湯だけではなく重曹と酢を使うと早く溶けます。
重曹と酢は以下の手順で使用します。
- 便器内に水が溜まっている場合、水を取り除く
- 重曹50mlを便器内に入れる
- 酢100mlを便器内に入れる
- 炭酸ガスが発泡したらぬるま湯を高い位置からいれる
- 1時間程度放置する
- バケツで水を流し、流れるか確認する
重曹と酢の入れる順番を逆にすると炭酸ガスが出にくいため必ず重曹→酢の順でいれましょう。
炭酸ガスの二酸化炭素で気分が悪くなる場合があるため、必ず窓を開け、換気扇をまわした状態で作業するのがおすすめです。
ワイヤーブラシを使う
ワイヤーブラシは排水管の中を掃除する道具です。柔軟なスプリング状のワイヤーを排水口から差し込み、回転させながら押し進めることでつまりを解消する道具です。
ワイヤーブラシの先端で排水管の汚れを取るだけではなく、つまっているものをひっかけて便器の外へ取り出せます。
ワイヤーブラシは以下の手順で使用します。
- 排水口にワイヤーブラシの先端を入れる
- ワイヤーブラシが進まなくなったらハンドルを回す
- ワイヤーを前後に動かしつまりを押したり引っ張ったりして取る
- 水を流し、つまりが解消したか確認する
便器内の水が飛び散る場合があるため、便器の周りをビニールシートで覆ったりタオルを敷いたりしましょう。また、無理にワイヤーブラシをいれると排水管を傷つける可能性があるため、注意が必要です。
ゴム手袋をして直接取り出す
固形物を落としてしまい、目で確認できる場所に固形物がある場合、ゴム手袋をして直接取り出しましょう。水に溶けないものでも、自力で取り出せる場合は直せる場合が多いです。
水に溶けないものがつまっている場合、お湯を流したり重曹と酢を使う対処法は意味がありません。
オムツや生理用品など吸水性のあるものは時間が経つにつれ膨らみ、取り出しにくくなります。そのため落としたらすぐに取り出しましょう。
パイプユニッシュなど市販のクリーナーを使う
トイレのつまりを解消するための市販薬剤は、手軽さから多くの方が利用しますが、使用には適切な知識と注意が必要です。これらの薬剤の多くは強力な化学物質を含んでおり、誤った使用は排水管の損傷や人体への危険を招くことがあります。
最も一般的なのが塩素系やアルカリ性の強力な薬剤です。例えば、「パイプユニッシュ」や「ピーピースルー」などが代表的です。これらは有機物(髪の毛、油脂など)を分解する効果がありますが、プラスチックやゴムなどの異物には効果がありません。
例えば、子どものおもちゃやプラスチック製品によるつまりに対しては、ほとんど効果が期待できないことを理解しておく必要があります。
使用する際の重要な注意点として、まず説明書の用量を厳守することが挙げられます。「効果を高めるため」と多量に使用すると、排水管を傷める可能性があります。
特にトイレのサイフォン式トラップの部分は、薬剤の影響を受けやすい構造になっています。
また、複数の薬剤を混ぜることは絶対に避けるべきです。異なる種類の薬剤を組み合わせると、有毒ガスが発生する危険があります。
薬剤使用後は必ず十分な水で洗い流す必要があります。薬剤が長時間排水管内に残ると、管の素材を劣化させることがあります。特に古い配管や樹脂製の配管では、この点に注意が必要です。
効果については、軽度のつまり(特にトイレットペーパーや汚物によるつまり)には一定の効果がありますが、重度のつまりや固形物によるつまりには効果が限定的です。
トイレのつまりで業者を呼ぶべきタイミングと修理の流れ
トイレのつまりは自力での解消を試みることも大切ですが、状況によっては早めに専門業者に依頼することが賢明な選択となります。適切なタイミングで専門家の助けを求めることで、二次被害を防ぎ、結果的にコストを抑えることができます。
自力で解消できないパターン
自分での対処に限界があると判断するポイントをいくつか押さえておくことが重要です。以下のサインが見られたら、早めに業者への依頼を検討しましょう。
- 自力解消で効果が見られない
- 水が異常に上昇したり、逆流したりする
- ゴボゴボという音や、水を流した後の異常な振動音がある
- 洗面所やお風呂でも排水の流れが悪くなっている
- トイレから下水の強い臭いがする
まず、ラバーカップや市販の薬剤を正しく使用しても全く改善が見られない場合は、専門的な対応が必要なサインです。
また、トイレの水が異常に上昇したり、逆流したりする現象が見られる場合も要注意です。これは単なるトイレ本体の問題ではなく、建物全体の排水システムに問題がある可能性を示しています。
音の変化も重要なサインです。通常とは異なるゴボゴボという音や、水を流した後の異常な振動音がある場合、排水管内に空気が溜まっている可能性があり、単純なつまり以上の問題が考えられます。
さらに、トイレだけでなく他の水回り(洗面所やお風呂)でも排水の流れが悪くなっている場合は、建物全体の排水系統に問題がある可能性が高く、専門家による調査が必要です。
異臭の発生も見過ごせないサインです。トイレから下水の強い臭いがする場合、トラップの封水が失われている可能性や、排水管のどこかで漏れが生じている可能性があります。
修理業者が行う主な対応方法とは?
専門業者に依頼した場合、どのような対応が行われるのか知っておくことで、適切な業者選びや費用の見積もりに役立ちます。一般的な修理の流れと専門的な対応方法を理解しましょう。
まず業者は、カメラ付きの特殊な機器を使って排水管内を調査します。この内視鏡検査により、つまりの正確な位置や原因を特定できます。
つまりの状況に応じて、高圧洗浄機を使用することが多いです。これは水道修理のプロが使用する専用機器で、最大で150気圧もの水圧をかけられるため、頑固なつまりも効果的に解消できます。
また、電動式のワイヤーブラシ(通称「ワイヤー式排水管清掃機」)も効果的な道具です。これは手動のワイヤーブラシよりも強力で、遠くのつまりまで到達できます。
排水管の一部に深刻な問題(亀裂や変形など)がある場合は、部分的な配管交換が行われることもあります。トイレのタンク内部機構や水圧調整弁に問題があると判断された場合は、部品交換や調整も行われます。
最後に、作業完了後は必ず通水テストを行い、問題が完全に解消されたことを確認します。
業者に依頼する際の注意点とトラブル回避策
水道修理業者に依頼する際は、いくつかの注意点を押さえておくことで、不要なトラブルや追加費用を避けることができます。
まず、複数の業者から見積もりを取ることが基本です。あまりに安価な見積もりには追加料金の可能性もあるため、「基本料金に含まれる作業範囲」を明確に確認しましょう。
依頼前に、つまりの状況をできるだけ詳細に伝えることも重要です。以下の情報は、適切な対応や正確な見積もりにつながります。
- 「いつから症状が出ているか」
- 「どのような使い方をしていたか」
- 「自分でどんな対処をしたか」
契約書や見積書の内容は必ず確認しましょう。特に「最低料金」と「追加料金の発生条件」は重要です。
作業中は可能な限り立ち会い、作業内容を確認することをお勧めします。「どこがどのようにつまっていたのか」「どのような対処をしたのか」を説明してもらうことで、今後の予防にもつながります。また、不必要な作業や部品交換を防ぐ効果もあります。
支払いは作業完了後、問題が解決したことを確認してから行うのが原則です。特に大掛かりな修理の場合は、保証内容(期間や対象範囲)についても書面で確認しておきましょう。
最後に、作業完了後は必ずレシートや領収書、作業報告書を受け取っておくことが重要です。
水道修理業者選びで失敗しないためのポイント
適切な水道修理業者を選ぶことは、トイレつまりの解消だけでなく、将来的なトラブル防止にも重要です。
まず、地域密着型の実績ある業者を優先することをお勧めします。地域の事情(水道管の特性や一般的な問題点)に詳しい業者は、より適切な対応ができる可能性が高いです。
口コミやレビューも参考になります。特に「対応の早さ」「説明の丁寧さ」「追加料金の有無」などの項目は重視すべきです。
24時間対応可能な業者は、緊急時には心強い味方になります。ただし、深夜や早朝、休日は割増料金が発生することが多いため、事前に料金体系を確認しておくことが重要です。
最後に、見積もり時の対応も業者選びの重要な判断材料です。丁寧な説明や質問への的確な回答ができる業者は、技術力も高い可能性があります。逆に、「とにかく早く契約を」と急かしたり、「今日中に契約すれば割引」などと強引な勧誘をする業者は避けた方が無難でしょう。
トイレのつまりにかかる修理費用の相場
トイレのつまり修理には様々な費用がかかりますが、あらかじめ相場を知っておくことで、適正価格での依頼や予算の見積もりがしやすくなります。
専門業者に依頼した場合の費用と作業内容
専門業者に依頼した場合の費用は、つまりの状況や必要な作業によって大きく異なります。一般的な相場と、それぞれの料金に含まれる作業内容を知っておくことで、適正な料金かどうかの判断材料になります。
最も一般的な「軽度のつまり」の場合、作業料金は5,000円〜15,000円程度が相場です。この料金には、出張費、基本的な道具(ラバーカップやワイヤーブラシ)による作業、簡単な調整作業などが含まれます。
「中程度のつまり」では、15,000円〜30,000円程度が一般的です。この場合、高圧洗浄機の使用や、専用の機械を使った排水管清掃が含まれます。
注意すべきは「時間帯による追加料金」です。
深刻なつまりや排水管のトラブルの修理費用
トイレの問題が単なるつまりを超え、排水管自体に問題がある場合は、より高額な修理費用が必要になることがあります。
最も費用がかかるケースの一つが「排水管の交換」です。
老朽化や破損により排水管自体を交換する必要がある場合、30,000円〜100,000円程度の費用が発生します。特に壁や床の中に埋め込まれた配管の場合、解体・復旧工事も必要になるため、高額になりがちです。
「排水マスの清掃・修理」も比較的高額になることがあります。敷地内の排水マスに問題がある場合、15,000円〜40,000円程度の費用がかかることが一般的です。
「便器の交換」が必要になるケースも考えられます。古い便器の内部構造に問題があり、修理よりも交換が適している場合は、便器代(20,000円〜80,000円)に工事費(15,000円〜30,000円)が加算されます。
「高圧洗浄による排水管清掃」は、一般的なつまり除去よりも広範囲かつ徹底的な清掃が必要な場合に行われます。
建物全体の排水系統に問題がある場合などに実施され、20,000円〜50,000円程度が相場です。マンションなど共同住宅の場合、管理組合との相談が必要になることもあります。
最も注意すべきは「緊急対応」の場合の費用です。水漏れを伴う緊急事態では、通常料金の1.5倍〜2倍の費用がかかることもあります。
特に深夜や休日の対応では、基本料金に加えて「緊急出動費」(5,000円〜10,000円)が別途発生することが一般的です。
まとめ
トイレの水が少しずつしか流れない状態は、単なる一時的な現象ではなく、適切な対応が必要なサインです。
軽度のつまりは自然に解消することもありますが、異物の混入や排水管の劣化による問題は放置すると完全なつまりや水漏れなどの二次被害につながる可能性があります。特に注意すべきは、目に見えない場所での水漏れが住宅全体に関わる大きな問題に発展するリスクです。
自分で対処する場合はラバーカップなどの基本的な道具や市販の薬剤を正しく使用することが大切ですが、それでも改善しない場合は早めに専門業者に相談しましょう。
皆さんのご家庭でも定期的な点検を習慣にし、少しでも異変を感じたら適切に対処されることをお勧めします。問題が複雑な場合は、私ども「水道レスキューセンター」の専門スタッフがいつでもサポートいたしますので、お気軽にご相談ください。