この記事で説明しているポイントは?
「トイレが下水臭いけど、原因が分からない!」
トイレが下水臭くなると、どうしたらいいかわからず困りますよね。対策がわからないず解決できないと、今後ずっと下水臭さに悩むことになります。
この記事ではトイレが下水臭い原因について説明しています。
また、トイレが下水臭いときの対処法についても解説しているので、トイレが下水臭くて悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
トイレが下水臭い原因
トイレが下水臭い原因は以下の4つです。
- 封水が少ない
- 便器やタンクなどに蓄積した汚れやカビ
- 配管の不具合
- 便器と床・クッションフロアの間の隙間
それぞれについて詳しく解説します。
封水が少ない
トイレの便器の中にたまっている水を封水と呼びます。封水は排水管から悪臭や害虫が侵入するのを防ぐ役割を持ちます。
そのため、封水が少なくなると排水管からの臭いを防げず、便器から下水の臭いがするようになります。
封水が減る主な原因は以下の3つです。
- トイレが詰まっている
- トイレタンク内の部品が故障している
- 長期間家を空けたため封水が蒸発した
ほかにも、専門業者に詳しく調べてもらわないと分からない原因もあります。
自力で対処できない場合は業者に依頼しましょう。
便器やタンクなどに蓄積した汚れやカビ
便器やタンクなどに汚れやカビが蓄積すると、下水臭い原因となります。便器内やタンクを掃除していない場合、尿の汚れや排便がついたままになり、臭いの原因になります。
また、梅雨の時期や寒暖差で結露しやすい冬の時期は、トイレ内も湿気が多くなり、カビが発生しやすくなります。
便器やタンクだけではなく、壁や換気扇にカビが発生することもあるため、こまめに掃除しましょう。
小さい子どもがいる家庭では、便器やタンクだけではなく床に尿が飛び散る可能性もあるため、すぐに掃除することをおすすめします。
また、水を流すときはトイレのふたを閉めると飛び散りを防ぐことができます。
配管の不具合
排水管や通気管といった配管に不具合があると、そこから臭いが漏れ下水臭くなります。特に、排水ホースと排水管の接続部分に隙間ができると、下水のような臭いが漏れている可能性があります。
排水ホースと排水管だけではなく、接続部分のパッキンの劣化が原因の場合もあります。
排水管の不具合は自分で対処するのが難しいため、専門業者に相談しましょう。
便器と床・クッションフロアの間の隙間
便器と床・クッションフロアの間に隙間ができている場合も下水臭い原因となります。
臭いだけでなく水漏れもしている場合は、以下の原因も考えられます。
- 床材・クッションフロアの劣化
- 床下でのカビの発生
- 階下への漏水
この場合、自力で対処するのは難しいため専門業者に修理を依頼しましょう。
また、アパートやマンションといった賃貸物件に住んでいる場合、被害は自分の家だけではなく階下に及ぶ場合もあります。
賃貸物件の場合、まずは大家さんや管理会社に連絡し、どうすべきか尋ねましょう。
タンクの封水が原因でトイレが下水臭いときの対処法3選
タンクの封水が原因でトイレが下水臭いときの対処法は以下の3つです。
- レバーを回し封水をためる
- 便器のつまりを解消する
- トイレタンク内の不具合を解消する
それぞれについて詳しく解説します。
レバーを回し封水をためる
封水が自然蒸発し少なくなっている場合、レバーを回し封水をためることで下水臭さが解消されます。
封水が少なくなる原因は以下の2つが挙げられます。
- 旅行で長期間家を空けた
- 引っ越し先のトイレがしばらく使われていなかった
封水をためても下水臭さが解消されない場合、原因は封水の蒸発ではないため、ほかの方法を試してみましょう。
便器のつまりを解消する
便器のつまりが原因で封水が減っている場合、便器のつまりをとることで下水臭さが解消されます。
便器につまりやすいものは以下があります。
- 財布、メガネ
- 子どものおもちゃ
- オムツ、お尻拭き
特にオムツは水を吸収しふくらむため、つまりの原因となりやすいです。
そのほかにも、水に流せるトイレットペーパーでも大量に流すことでトイレつまりの原因になることもあります。トイレットペーパーは適量を使いましょう。
便器のつまりを解消する方法は以下の6つがあります。
- お湯を流す
- ラバーカップ(スッポン)を使う
- 真空式パイプクリーナーを使う
- 重曹と酢を使う
- ワイヤーブラシを使う
- ゴム手袋をして直接取り出す
自分で対処したけれど便器つまりが解消できない場合、専門業者に依頼しましょう。
トイレのつまりのさまざまな原因、対策方法の完全ガイドはこちらです。
トイレタンク内の不具合を解消する
トイレタンク内の不具合が原因で封水が減っている場合、トイレタンク内の不具合を直すことで下水臭さが解消されます。
トイレタンク内の不具合を解消する方法は以下の3つです。
- ボールタップを交換する
- パッキンを交換する
- フロートバルブを交換する
トイレタンク内の部品を自力で交換する場合、まず止水栓を閉めましょう。
止水栓を閉めておくことで、冷静に対処できます。
トイレタンク内の部品は自分で部品交換できる場合もあります。
自力で対処するのが難しい場合や、トイレに合った部品を探すのが難しい場合は専門業者に依頼しましょう。
封水以外の原因でトイレが下水臭いときの対処法4選
封水以外の原因でトイレが下水臭いときの対処法は以下の4つです。
- 重曹とクエン酸で掃除する
- トイレタンクのカビを中性洗剤で落とす
- 防臭キャップを交換する
- 換気扇を掃除する
それぞれについて詳しく解説します。
重曹とクエン酸で掃除する
便器や壁に蓄積した汚れがある場合、重曹とクエン酸で掃除すると下水臭さが解消できます。
重曹とクエン酸で掃除する方法は以下のステップです。
- 重曹とクエン酸を1:2の量で混ぜる
- 40~50度のお湯を注いで溶かす
- 炭酸の泡が出てきたら掃除する
注意点として、60度以上のお湯を使用すると便器が割れる可能性があるため、40〜50度程度のお湯を使いましょう。
トイレタンクのカビを中性洗剤で落とす
トイレタンクのカビが原因で下水臭い場合、中性洗剤でカビを落としましょう。トイレタンクは水をためる場所であり、常に内部の湿度が高いため、カビが発生しやすいです。
トイレタンク内のカビは、トイレ用の中性洗剤と歯ブラシで落とせます。
掃除をするときは、タンク内の部品を傷つけないようにしましょう。
特に金属製のたわしはトイレタンク内に傷をつける可能性があるため、歯ブラシやスポンジなど柔らかいものを使うのがおすすめです。
また、トイレタンク内に入れるタイプの洗浄剤もあります。
洗浄剤でカビをあらかじめ防いでおく予防方法もおすすめです。
防臭キャップを交換する
排水パイプと排水管のつなぎ目から排水の臭いが漏れている場合、つなぎ目の防臭キャップを交換すると下水臭さが解消されます。
防臭キャップは、劣化により隙間ができることがあります。
防臭キャップがプラスチック製の場合には、自分で交換できるため、交換しましょう。
金属製の防臭キャップの場合は、自分で交換するのは難しいため専門業者に依頼しましょう。
換気扇を掃除する
トイレは湿気がこもりやすいため、換気扇にカビが発生していることもあります。その場合、換気扇を掃除することで下水臭さが解消されます。
カビは臭いだけでなく、感染症やアレルギーのリスクにもなるため、早めに対処しましょう。
月に1回程度は換気扇を掃除し、カビが発生していないか確認するのがおすすめです。
特に梅雨の時期や寒暖差で結露しやすい冬の時期はこまめに掃除しましょう。
トイレの換気扇は天井にある場合が多いため、自分で掃除しにくい場合は専門業者に掃除を依頼するのがおすすめです。
自力で対処できない場合は業者に依頼
トイレが急に下水臭くなった場合、封水の減少、蓄積した汚れ、配管の不具合、便器と床・クッションフロアの隙間が原因として考えられます。
まずは、原因を特定して上記で解説した対処方法を試してみましょう。
臭いの原因がタンクや便器、排水管の破損であった場合は、水道修理業者に依頼しなければなりません。
単なる臭いだと修理を後延ばしにしていては、深刻なトラブルに繋がっている場合もあります。
トイレの臭いが気になって、対処法を試したけどできなかった場合や、自力で対処するのが難しそうな場合は、気軽に早めに専門業者に修理を依頼しましょう。
まとめ
トイレの下水臭さの原因と対処法を解説しました。トイレから下水の臭いがする場合は、封水不足、便器やタンクの汚れやカビ、配管の不具合、床と便器の隙間が原因として考えられます。
封水不足が原因なら、レバーを回したりつまりを解消したり、トイレタンク内の不具合を解消する方法を紹介しました。
封水以外が原因の場合は、重曹やクエン酸で掃除したり、中性洗剤でカビを落としたりなどの方法を紹介しました。
住まいの臭いは住みやすさや生活の質と直結しますので、この記事で紹介した方法でも解決できない場合は、無理せずに専門業者に相談しましょう。