ご家庭で突然トイレがあふれると不安と焦りを感じることでしょう。汚水が床に広がると一刻も早く事態を収拾したいと思うのは当然です。
この記事では、そのような緊急時に適切に対処するための具体的な手順、つまりの原因と見分け方、ご自身でできる解消法、専門業者を選ぶ際のポイントを詳しく解説します。
この記事を参考にしてトイレのトラブルに冷静に対処し、快適なトイレ環境を取り戻しましょう。
トイレの水があふれてお困りなら、水道レスキューセンターにご相談ください。水道のプロとして、迅速かつ適切な対応でお客様の不安を解消します。
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トイレがあふれた!まず行うべき応急処置
トイレがあふれそうになったり、すでにあふれてしまったりした場合、落ち着いて迅速な応急処置を行うことが被害の拡大を防ぐ上で最も重要です。
応急処置の手順を詳しく解説します。
これ以上水を流さない
トイレがあふれている、あるいはあふれそうな状況で避けるべき行動はさらに水を流すことです。
この状況下で水を流そうとすると便器内の水位がさらに上昇し、汚水が床や壁、さらには階下へと広がる原因となります。つまりが原因で水がうまく流れていないため、水を追加することは事態を悪化させるだけです。
感電・火災のリスクを避ける!ウォシュレットのコンセントを抜く
次に電気製品の安全確保をしましょう。特にウォシュレット付きのトイレでは、水がコンセントに触れると感電や火災の危険性があります。
そのため、直ちにコンセントのプラグを抜き、差し込み口をテープなどで塞ぐことが必要です。この作業を行う際は必ずゴム手袋を着用し、素手で濡れたコンセントに触れないよう細心の注意を払ってください。
この予防措置は、単に機器の故障を防ぐだけでなく生命に関わる重大な事故を未然に防ぐための重要な安全対策です。
水の供給を止める!止水栓を閉める
止水栓を閉めて水の供給源を遮断することは、これ以上の水が便器に流れ込むのを防ぐ上で不可欠です。トイレの止水栓は、通常トイレタンクの横や下部にある給水管に設置されています。
これを時計回りに回すことで、トイレへの水の供給を止められます。止水栓にはハンドル式、ドライバー式、内ネジ式などいくつかの種類がありますが、いずれも時計回りに回すことで閉まります。
ただし、止水栓を閉めてもタンク内には1回分の水が残っている可能性があるため、不用意にレバーを操作しないよう注意が必要です。この操作により、さらなる水漏れのリスクを最小限に抑えることができます。
汚水から身を守る!周囲の養生と安全確保
あふれた水は汚水であり大量の細菌が含まれている可能性が高いため、直接触れると体調不良や感染症のリスクがあります。
ご自身とご家族の健康を守るため、また床や壁への被害を最小限に抑えるために以下の準備と安全対策を徹底してください。
- 便器の周囲に新聞紙やビニールシートを敷きつめて養生する
- 汚水に触れる際はゴム手袋を着用する
- 便器内の汚水をバケツなどで汲み出す
- 子供やペットをあふれた水から遠ざける
これらの準備は、その後のつまり解消作業を効率的に進めるためにも必要な作業です。
なぜトイレはあふれる?原因と見分け方
トイレがあふれる原因を理解することで適切な対処法を選択し、将来のトラブルを未然に防ぐことができます。
原因は大きく分けて、以下の4つが考えられます。
- 便器内のつまり
- 排水管・排水路の奥のつまり
- 排水桝のつまり
- 外部要因による逆流
それぞれの原因の詳細を解説します。
便器内のつまり
便器のつまりは水がスムーズに流れなくなることで発生し、水があふれる原因となります。
つまりの主な原因としては、大量のトイレットペーパーや「水に流せる」と記載されたお掃除シートやおしり拭きなど流しすぎがあります。
また、以下のような水に溶けない異物が誤って便器に流れてしまうことも深刻なつまりを引き起こします。
- ティッシュペーパー
- 生理用品
- おむつ
- 日用品
- 小物
- ペット用品
- 食べ残し
特に水を吸収して膨張するおむつや生理用品、冷えて固まるラーメンやスープの油分は注意が必要です。これらのつまりは、多くの場合、便器のS字トラップや排水路の比較的浅い部分で発生します。
排水管・排水路の奥のつまり
便器の奥、排水口から下水道へと続く排水管や排水路の深い部分でつまりが発生することもあります。原因は以下が考えられます。
- 尿石や排泄物が排水管に堆積する
- 固形物が排水管の奥に押し込まれつまる
- 配管の劣化や破損
深い部分のつまりは一般的な家庭用道具では対処が難しく、専門的な知識と特殊な器具(ワイヤー式クリーナーや高圧洗浄機など)が必要となる場合がほとんどです。無理に自分で直そうとするとかえって状況を悪化させる可能性があるため、専門業者への依頼を推奨します。
排水桝のつまり
ご家庭の敷地内にある排水桝もトイレのあふれの原因となることがあります。排水桝はトイレだけでなく、キッチンや風呂場など家中の排水を集めて公共の下水道へと送る役割を担っています。
排水桝がつまる原因は以下が考えられます。
- 落ち葉、土砂、ゴミなど外部からの異物の流入
- 油脂類、髪の毛など家庭からの排水物の蓄積
排水桝がつまると、トイレだけでなく家全体の排水に支障が出る恐れがあります。キッチンのシンクや浴室の排水の流れが悪くなるなど他の水回りにも影響が現れることがあります。
軽度なつまりであれば散水ホースで水を流すことで解消できることもありますが、重度の場合は専門業者による高圧洗浄などが必要です。
大雨など外部要因による逆流
稀なケースですが、大雨が降った際にトイレの水があふれたり、「ゴボゴボ」という異音がしたりすることがあります。これは、道路の下に埋設されている公共の排水管が大量の雨水によって一時的にパンク状態になり、ご家庭からの排水を処理しきれなくなるために発生します。
この場合、問題の原因は家庭の配管ではなく外部のインフラにあるため、大抵は雨が収まれば自然に解消されます。このような状況では、ご自身で対処しようとしても効果は薄く、状況を見守ることが適切な対応となります。
自分で対処できるつまりと業者に依頼すべきつまりの見分け方
状況に応じて適切な対処法を選択するために、つまりの原因を見分けることが重要です。
トイレの水を流した後に便器の水位がゆっくりと時間をかけて下がっていく場合、トイレットペーパーや排泄物など、水に溶けるものが原因のつまりである可能性が高いです。このようなケースでは、ご自身で対処できる可能性があります。
一方、水を流しても水位が全く下がらず便器に水が溜まったままの状態が続く場合は、水に溶けない固形物(おもちゃ、スマートフォンなど)がつまっているか、排水管や排水桝の奥で深刻なつまりが発生している可能性が高いです。
もし固形物を流してしまったことが確実な場合、スッポンを使用するとかえって異物をさらに奥に押し込んでしまい状況を悪化させる危険性があります。このような場合は、無理に自分で対処せず専門業者に相談することが賢明です。
トイレだけでなく、キッチンや浴室など他の水回りでも排水が悪くなっている場合は、排水桝や主要な排水管のつまりが疑われます。これは、ご自身で解決することが非常に困難な問題なため専門業者による診断と修理が不可欠です。
自分でできるトイレつまりの応急処置と解消法
軽度のトイレつまりであれば、ご家庭にある道具や市販品を使ってご自身で解消できる可能性があります。応急処置と水のあふれ解消方法を詳しく解説します。
作業前の準備
つまり解消作業に取り掛かる前に以下の準備を行いましょう。
- 便器の周囲に新聞紙やビニールシートを敷きつめて養生する
- 汚水に触れる際は必ずゴム手袋を着用する
- 便器内の水位が高い場合は、スッポンが機能するようにバケツなどで汚水を汲み出す
十分な準備をすることでつまり解消作業をスムーズに進められ、予期せぬ事態や二次被害の発生を防ぐことができます。
スッポンを使う
トイレつまりの解消法として最も一般的で効果的なのがスッポン(ラバーカップ)です。以下の手順で作業します。
- スッポンのゴム部分を排水口に密着させる
- ゆっくり押し込み勢いよく引き抜く
- 押し引きを数回繰り返す
- 水位が下がったら水を少しずつ流して確認する
固形物が原因のつまりの場合、スッポンを使うと異物をさらに奥に押し込んでしまう可能性があるため使用は控えましょう。
お湯を流す
トイレットペーパーなど水に溶けるものが原因のつまりには、お湯が効果的です。以下の手順で作業しましょう。
- 40~50度のお湯をバケツに3~5リットル用意する
- 便器から約50cmの高さから、排水口に向けて勢いよく流し込む
- この工程を2~3回繰り返す
- 1時間程度放置する
- 水を少しずつ流し、排水を確認する
熱湯は便器の陶器が破損する恐れがあるため、絶対に使用しないでください。
重曹とお酢(クエン酸)を使う
重曹とお酢(またはクエン酸)は、化学反応による発泡作用でつまりを解消する方法です。手順手順は以下の通りです。
- 作業前に換気を十分に行う(重曹とお酢が混ざると二酸化炭素が発生するため)
- 便器の排水口に重曹を200cc前後ふりかける
- お酢(またはクエン酸)を100cc前後加える
- 40〜50度のお湯を便器の半分くらいまで勢いよく注ぎ、泡が発生するのを確認する
- そのまま1時間程度放置する
- バケツに入れた水を少しずつ流し、つまりが解消されたかを確認する
この方法は、トイレットペーパーや排泄物といった水溶性のつまりに効果的ですが、固形物によるつまりには効果が期待できません。
その他の自分でできる対処法(状況に応じて)
上記の方法で解消しない場合や特定の状況下では、以下の方法も試すことができます。
方法 | 詳細 |
---|---|
バケツで水を流し込む | 便器の排水口に向けて、バケツで水を少し高めの位置から勢いよく流し込むことで、水圧を利用してつまりを解消する。 |
食器用洗剤 | 軽度のトイレットペーパーや排泄物のつまりであれば、中性洗剤(食器用洗剤など)が有効 便器内の水を汲み出し、食器用洗剤100ccを注ぎ、50度前後のお湯を便器の半分ほどゆっくり注いで20〜30分放置する。 |
ペットボトル | スッポンの代わりとして、ペットボトルを使う方法 ペットボトルの底を切り取り、飲み口に親指を入れて塞いだ状態で排水口に差し込み、スッポンのように押し引きを繰り返す。 |
ビニール袋 | ゴム手袋の上にビニール袋を重ねて拳を作り、排水口に密着させてスッポンのように押し引きする応急処置。 |
自力での解決が難しい場合は専門業者へ依頼
自力での解決が難しいと判断した場合は、無理をせず専門業者に依頼することをおすすめします。専門業者に依頼すべきケースや信頼できる業者の選び方を詳しく解説します。
専門業者に依頼すべきケース
以下のような状況では自力で解決しようとせず、専門業者への依頼をおすすめします。
- 自分で試してもつまりが解消できない場合
- 水に溶けない固形物を流してしまった場合
- 便器の奥や排水桝のつまりが疑われる場合
- 集合住宅で下の階への被害が懸念される場合
- つまりの原因が不明な場合
トイレがあふれた際に専門業者に依頼するメリットは、水道に関する知識と経験を持つプロフェッショナルが、特殊な道具を用いて原因を特定し修理してくれることです。これにより被害が広がるのを防ぎ、根本的な解決が期待できます。
信頼できる水道修理業者の選び方
トイレつまり緊急時であっても悪徳業者に騙されないために、信頼できる業者を選ぶことが重要です。以下のポイントを参考にしてください。
チェック項目 | なぜ重要? | 実践的な確認方法 |
悪徳業者の手口・サイン |
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水道局指定工事店 | 自治体の定める基準(資格・機材など)をクリアした、信頼性の高い業者であることの客観的な証明 | 市区町村の水道局ホームページで、指定工事店の一覧が公開されています。「〇〇市 水道局指定工事店」で検索 「水道局指定工事店ですか?登録番号を教えてください」と直接質問するのも有効 |
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会社情報と透明性 | 所在地や連絡先が明確な業者は、トラブル発生時に責任の所在がはっきりしており、信頼できます。 | 【Webサイトで確認】
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料金体系と見積もり | 「何にいくらかかるか」を事前に書面で確定させることが、不当な追加請求や「ぼったくり」を防ぐ最も重要な手段 | 【電話で依頼】
【見積書で確認】 |
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実績と口コミ評価 | 過去の施工実績や第三者からの評価は、その業者の技術力や顧客満足度を測るための客観的な指標 | 【Webで確認】
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担当者の対応と説明 | 顧客の状況を理解し、専門用語を使わずに分かりやすく説明してくれる姿勢は会社の誠実さを反映 | 【電話・対面で確認】
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緊急対応とアフターフォロー | 緊急時にすぐ駆けつけてくれる体制と、修理後の万が一の再発に備えた保証は安心できる業者の証 | 【電話・見積もり時に確認】
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見積もりは複数社に依頼し、必ず現場を確認してもらいましょう。
大阪のトイレつまり修理は大阪市水道局指定業者の水道レスキューセンター
悪徳業者に騙されないためのポイント
悪質な水道修理業者も存在し、緊急時につけ込んで高額な料金を請求したり、不必要な工事を勧めてくることがあります。
「今すぐ契約しないと大変なことになる」とか「キャンペーンは今日まで」などと、契約を急かす業者には注意が必要です。そうした場合は、一度冷静になって考える時間を持つようにしましょう。
また、料金体系をはっきりと示さず、見積もりを提示したがらない業者は依頼を避けるべきです。
少しでもおかしいと感じたら、消費者ホットライン(局番なし188)や最寄りの消費生活センターに相談しましょう。
マンション・アパートの場合の特別な確認事項
集合住宅でトイレがあふれた際には、一戸建ての場合とは異なる注意点があります。
まず、賃貸契約書を確認しましょう。水漏れに関する取り決めや修理費用の負担について記載されていることがあります。ご自身の過失による場合は自己負担となることが多いですが、共用部分のトラブルや経年劣化が原因であれば管理会社や大家さんが負担してくれることもあります。
修理業者に連絡する前に、必ず管理会社や大家さんに相談してください。指定の修理業者がいる場合や修理費用の負担割合について指示があることがあります。もし無断で修理を進めてしまうと、費用を負担してもらえないなどのトラブルにつながる可能性があります。
また、加入している火災保険がトイレつまりによる水漏れに適用される場合があります。多くの火災保険には「水濡れ損害」の補償が含まれています。
被害が発生したら、すぐに保険会社に連絡して状況を説明しましょう。被害状況の写真を撮っておくなど必要な証拠を残しておくと安心です。
管理会社が加入している保険が使える場合もあるので、合わせて確認することをお勧めします。
まとめ
トイレのあふれは焦らずに適切な応急処置をして原因を見極めれば、多くのケースで解決できます。
まずは水を流さない、コンセントを抜く、止水栓を閉めるといった初期対応が、被害の拡大を防ぐ上で重要です。その上でつまりの原因を判断し、スッポンやお湯、重曹とお酢などのDIY方法を試すことができます。
もしご自身での解決が難しい場合や固形物を流してしまったといった場合は、無理に作業を続けず速やかに専門業者に依頼することをおすすめします。信頼できる業者を選ぶためには、この記事で解説した点を総合的に確認しましょう。
万が一トイレがあふれるような事態が発生した際には、専門知識と経験豊富な水道修理のプロが迅速かつ的確に対応しますのでご安心ください。
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