この記事で説明しているポイントは?
「トイレがつまってしまったけど、どんな道具を使えばいいの?」
「突然トイレがつまったけどスッポンがない!どうすればいい?」
このように困っている方もおられるのではないでしょうか?
軽度なトイレつまりの場合、トイレつまり用の道具や針金ハンガーやペットボトルを使った代用品で直すことができます。
トイレがつまって困っている方のために、トイレつまりで役立つ道具やスッポンなどがないときの代用法について解説します。
トイレつまりで慌てていても、具体的にイメージできるよう説明していますので、ぜひ最後までお読みください。
原因別のトイレつまり対処方法をトイレつまり完全解説記事でまとめています。
軽度なトイレつまりって自分で直せる?
排泄物や大量のトイレットペーパーなどトイレに流していいものがつまった場合は、自力で直せる可能性があります。
子どものおもちゃやスマートフォンなど流してはいけない異物がつまった場合は、引っ張り上げて取り出せればつまりは解消できます。でも、奥へと入り込むような場合は便器を取り外すなど大がかりな修理が必要です。
また以下の場合は、排水経路のどこかでトラブルが起きている可能性があります。
- トイレつまりと同時期に浴室や台所などほかの水周りでも排水がうまくできていない
- トイレを使っていないのに水が逆流してくる
上記の状況になると、自力では原因の特定や修理は困難です。
軽度なトイレつまりであれば、セルフ修理に挑戦しても良いでしょう。
トイレつまりで役立つおすすめ道具5選!ホームセンターでも買える道具を紹介
トイレづまりはできるだけ早く直したい、できればあまりお金をかけたくないのが本音でしょう。
ここでは、トイレつまりのセルフ修理に役立つ、ホームセンターでも購入できる道具を5つ紹介します。
- スッポン(ラバーカップ)
- 真空式パイプクリーナー
- ワイヤー式パイプクリーナー
- ミスターポン
- ローポンプ(圧縮ポンプ)
それぞれの道具について詳しく説明します。
スッポン(ラバーカップ)
スッポン(ラバーカップ)は通水カップとも言い、そのほかスポイト、ガッポン、ギュッポンなどさまざまな名前で呼ばれています。
500〜1,500円程で手に入るので、手軽にトイレつまりを解消できる有効な道具のひとつです。
【スッポン(ラバーカップ)の使い方】
- スッポン(ラバーカップ)を排水口に覆いかぶせる
- ゆっくりと押し込む
- 思いっきりグッと引き抜く
- 引き寄せられた水の勢いで異物を動かす
スッポン(ラバーカップ)の詳しい使い方、選び方についてはこちらの記事で解説しています。
真空式パイプクリーナー
原理はスッポン(ラバーカップ)と同じです。1,500〜3,000円程で購入できます。
仕組みはとてもシンプルですが、スッポン(ラバーカップ)よりもパワーが強力です。
【真空式パイプクリーナーの使い方】
- ゴム状のカップを排水口に合わせる
- レバーを押し引きして筒内部の空気や水を吸い込んだり押し出す
ワイヤー式パイプクリーナー
ブラシで直接つまりの原因を取り除くので、軽度のトイレのつまりであれば自力で対処することが可能です。
ワイヤーの先端に螺旋状のブラシがついており、ワイヤーブラシ、ワイヤードレンブラシなどとも呼ばれます。
ワイヤー式パイプクリーナーは、1,000〜3,000円程で購入できます。
【ワイヤー式パイプクリーナーの使い方】
- ブラシのついたワイヤーを便器の排水口へ押し込む
- つまりの原因に当たるまで進める
- つまりの原因に当たったら、グリップ部分を回転させて原因を取り除く
ミスターポン
ミスターポンは、トイレつまりの原因を炭酸ガスの噴射力で排水管の奥に吹き飛ばしてつまりを解消します。
価格は、本体が約25,000円、カートリッジ10本で約5,500円となります。
ミスターポンはスッポン(ラバーカップ)や真空式パイプクリーナーなどより強力で、オムツや生理用品など本来トイレに流せないものがつまった場合にも使用可能です。
スイッチ1つで操作できるので、慣れていない人でも使えます。
【ミスターポンの使い方】
- カートリッジをセットする
- 本体を便器に差し込む
- 体重を掛けたままスイッチを押す
ローポンプ(圧縮ポンプ)
ローポンプ(圧縮ポンプ)は、スッポン(ラバーカップ)や真空式パイプクリーナーと同じ原理です。レバーを押し引きして、圧力でトイレつまりの原因を押し出します。
原理は同じですが、より強いパワーでトイレつまりを解消でき、便器内の水位が低くても効果を発揮します。
ローポンプ(圧縮ポンプ)はプロ仕様の道具なので、高価で10,000〜25,000円程になります。サイズも真空式パイプクリーナーより大きいです。
【ローポンプ(圧縮ポンプ)の使い方】
- 排水口にラバーアタッチメントを密着させる
- レバーを押し引きする
スッポンがないときトイレつまりを直す方法7選
トイレつまりの原因のトイレットペーパーや排泄物は時間の経過で少しずつ溶けるので、しばらく放置すると自然に解消することもあります。
しかし、つまっている間はトイレは使用できないので、できるだけ素早く解決したいものです。
ここでは、スッポンやパワークリーナーがないときトイレつまりを直す以下の道具を使った方法を7つ紹介します。
- 針金ハンガー
- ペットボトル
- ビニール袋
- 水激
- 重曹+お酢・クエン酸
- 台所用中性洗剤
- 薬剤
以下で、それぞれの詳細を説明します。
針金ハンガー
針金ハンガーのねじってある部分を伸ばし、1本の針金にします。さらにペンチで針金のどちらかの先端を輪や螺旋状、釣り針などの形に曲げます。
曲げた方をトイレの排水口の部分へと差し込みます。針金なので奥へ入れると変形し、つまりの原因部分にまで届かせることが可能です。
つまりの原因まで届いたら、それをほぐして突き崩し、奥へと流し込みます。
また、生理用ナプキンやおむつ系素材などの場合は引っかければ取り出しやすくなります。
ペットボトル
ペットボトルは加工して、スッポン(ラバーカップ)のように使います。便器の排水口の大きさに合うペットボトル、たいていの場合は500ml丸型ペットボトルで良いでしょう。
ペットボトルの底から約4cmをカッターで切り取ります。
ペットボトル口側を手に持ち、切った側をトイレの排水口に差し込んで、押したり引いたりの動作を繰り返します。
何度か繰り返して、水の動きでつまりの原因がほぐれて流れれば成功です。
ペットボトルでトイレつまりを直す方法の注意点、直せるつまり原因と直せない原因についてこちらの記事で詳しく解説しています。
ビニール袋
ごみ用ポリ袋を2枚重ねにして、グーにした手にかぶせます。
ごみ袋は長いゴム手袋の代用です。
そのまま拳で栓をするようなつもりでトイレの排水口へ突っ込みます。
突っ込んだ拳をスッポン(ラバーカップ)に見立てて何度か押し引きをします。
つまっているものが崩れて押し流せれば完了です。
バケツ
落下する水の勢いでトイレつまりを解消する方法です。
まず、使い捨てのカップや灯油ポンプなどを使って、便器の中の水をなるべく全て汲み取ります。
汲み取った汚水は、屋外の庭や通路の小さいマンホールなどに流して捨てましょう。
そして、バケツに入った水を腰のあたりから、便器の排水口めがけて、なるべく一気に落とします。
この方法は水が跳ねやすいので、作業前に床に新聞紙などを敷いて養生しましょう。
1度でトイレつまりが解消しなくても、再び便器の水を汲み取って、2度くらいは挑戦してみても良いでしょう。
重曹+お酢・クエン酸
トイレの排水口に重曹150g、お酢(クエン酸)100mlの順番で入れます。さらに、約50度のお湯を少しずつ便器の半分くらいまで流し込みます。
重曹とお酢(クエン酸)が反応して泡が立つので、1時間ほどそのまま放置すると、その間に発泡がつまりの原因を刺激してほぐしてくれます。
最後にバケツで水を直接便器にゆっくり流し、水がスムーズに流れれば完了です。
二酸化炭素が発生するため、締め切っておくと危険です。換気をして作業しましょう。
台所用中性洗剤
まず台所用中性洗剤100mlをトイレへ流し、少しづつ約50度のお湯(バケツ1~2杯)を注ぎます。
台所用中性洗剤は油汚れを落とすだけではなく、潤滑油のような働きもします。そのためトイレットペーパーや排泄物がスムーズに流れるように働きます。
20〜30分経過して便器の水位が下がってきたら、お湯をつぎ足します。
何度かお湯の継ぎ足しを繰り返して、スムーズに流れるようになれば成功です。
つまり解決策として使える可能性のある洗剤リストをこちらの記事で特集していますのでご覧ください。
薬剤
トイレつまりの原因が尿石である場合は、「サンポール」「デオライト」など酸性の薬剤が有効です。
尿石とは尿の成分が凝縮して固まったもので、アルカリ性の性質を持つため、酸性の薬剤で水溶性に変え、つまりを解消します。
「パイプユニッシュ」(外部ページ)や「ピーピースルー」などのアルカリ性の薬剤は、トイレつまりを直すことには効果はなく、排水口やパイプを掃除してトイレつまりを予防するためにこまめに使用するものです。
まとめ
トイレつまりで役立つ道具と専用の道具がないときの代用法を解説しました。
軽度なトイレつまりは、トイレつまり用の道具やどこの家庭にもあるような針金ハンガーやペットボトルなどを使って直すことができます。
何回か試しても上手くいかなかったり、自力での対処が難しそうであれば、すぐに専門業者へ連絡しましょう。
無理に自分で解消しようとすると、問題が悪化してしまうおそれがあります。