「トイレの水が流れが悪い」「ゴボゴボ音がするけど原因はつまり?」
トイレがつまり水が流れなくなったとき、原因も対処法も分からず困ってしまいますね。
この記事ではトイレの流れが悪い原因と自力でできる対処法について徹底解説しています。
この記事を読むとトイレの流れが悪いときのゴボゴボ音の原因やトイレの流れの悪さを解消する方法、予防策までを徹底解説します。ラバーカップや重曹を使った解消方法、排水のトラブル、タンクの水量不足など様々なケースに対応可能です。
業者に依頼する前兆や症状も紹介するので、「もしかして修理が必要?」と不安な方も、ぜひ参考にしてみてください。
トイレが完全につまってしまったときの対処方法をトイレつまり完全解説記事でまとめています。
この記事で説明しているポイントは?
トイレの流れが悪い4つの原因
トイレの流れが悪い原因は以下です。
ゴボゴボ音は排水管つまりが原因? 放置するとトラブルに!
トイレの流れが悪く、ゴボゴボと音が聞こえてくる場合、排水管のつまりが原因です。ティッシュペーパーやお尻拭きなどのトイレに流してはいけないものを流したときに、排水管が部分的にふさがってしまい、つまることがあります。
一度に大量のトイレットペーパーを流すと、配管内で紙が膨張してつまりの原因となります。「溶けやすいから大丈夫」と考えがちですが、実際には配管内での水分吸収により体積が増加し、排水管の断面積を超えてしまうことがあります。
ゴボゴボ音はトイレのトラブルが起きる前兆です。時間の経過とともにトイレが完全につまる危険性があります。
トイレから変な音が聞こえると思ったら放っておかず、排水管のつまりを解消するために対処しましょう。
排水管やタンクの経年的汚れ・つまりが原因?
配管内の汚れや異物の蓄積は、時間とともに進行する深刻な問題です。特に注意すべきは、配管内壁に付着する尿石や水垢です。これらは徐々に層を形成し、配管の有効断面積を減少させていきます。
一般的に見落とされがちなのが、タンク内部の問題です。タンク内の部品や配管にも、同様に汚れが蓄積します。
特に、フロートや排水弁周辺の汚れは、適切な水量調整を妨げる原因となります。
定期的な点検とメンテナンスが重要で、特に築10年以上の住宅では、年に1回程度の専門的な清掃をお勧めします。
タンク内の水量が少ないのも原因に?水位の確認方法
タンク内の水の量が少ないと、便器内に流れる水が少なくなり、トイレの流れが悪くなります。タンク内にペットボトルを入れて節水している場合は、ペットボトルを抜きましょう。
他には以下の原因でタンク内の水の量が減る場合があります。
- 地震や衝撃によりタンクの水位調節が故障している
- フロートバルブやボールタップなどの部品が破損している
こういった場合、部品を交換したり専門家に修理してもらう必要があるため、業者に連絡しましょう。
マンションや賃貸に住んでいる場合は大家さんや管理会社に連絡し、今後の対応について相談するのがおすすめです。
トイレの水が急に流れなくなった場合の原因、対策法は「トイレの水が流れない?実はあのペットボトルが原因?つまり?故障?対処法徹底解説!」も併せてご覧ください。
異物を流したことによるつまり:トイレットペーパーのつまり?
トイレに異物を流すとトイレがつまります。ティッシュペーパーや赤ちゃんのお尻拭きなどは水に溶けないため、流してはいけません。
トイレットペーパーは水に溶けますが、一気に大量に流すとつまる原因となるため適量の使用にとどめましょう。
他にも以下のものを流したことが原因でつまる場合があります。
- スマートフォン
- 財布
- ペットのトイレ用の砂
- ナプキン
- おむつ
- 嘔吐物
- 食べ残し
これらをトイレに落としてしまった場合は、水を流す前に取り除きましょう。
トイレの構造的な問題やリフォームが必要な場合
設備の経年劣化や構造的な問題は、流れの悪さの根本的な原因となることがあります。特に注意が必要なのは、排水管の勾配不足です。
適切な勾配(一般的には1/100)が確保されていないと、水の流れが弱くなり、汚物が滞留しやすくなります。
また、近年の節水型トイレでは、従来型と比べて使用水量が大幅に削減されています。これは環境に優しい一方で、既存の配管システムとの相性が悪い場合があります。
特に、古い配管システムでは、少ない水量では十分な排水力が得られないことがあります。
このような構造的な問題は、部分的な修理では解決できないケースが多く、設備全体のリフォームや更新を検討する必要があります。
水圧が足りない
レバーの大小を正しく使わず水圧が足りない場合、トイレがつまります。大は排便時、小は排尿時にあわせて水量や水圧が変化します。
節水を心がけるのは環境に良いことですが、トイレがつまると困ります。
レバーの大小は適切に使い分けましょう。
トイレの流れが悪いとき自分でできる対処法6選
トイレの流れが悪いとき、自分でできる対処法は以下です。
バケツやペットボトルを使い勢いよく水を流す方法で水量不足を解消
トイレの流れが悪い原因が、水圧や水量、水に溶けるものがつまっていることの場合、バケツやペットボトルで勢いよく水を流すことで解決します。
手順は以下のとおりです。
- すでに便器内の水があふれそうな場合、手桶で水量を減らす
- バケツやペットボトルを使い勢いよく水を流す
- 水の水位が下がったことを確認する
- 水位が上がってきた場合は手順1と2を繰り返す
- 水位が下がった場合はつまりが解消された合図のためレバーで水を流す
この方法で流れない場合、他の方法を試してみましょう。
異物をぬるま湯で溶かす対処法はトイレットペーパーに有効?
ぬるま湯で溶かす方法は、水に溶けるものがつまっている場合に有効な手段です。ぬるま湯を使うことで、異物を水よりも早く溶かすことができます。
手順は、バケツやペットボトルで水を流したときと同様です。水をぬるま湯に変えて対処法を試しましょう。
ただし50度以上の熱湯はタンクの故障の原因となりますので、必ず50度以下のぬるま湯を使用してください。
15~30分程度放置すると異物が溶けてくるので、様子を見ながら先ほど紹介した手順の1と2を繰り返しましょう。
重曹や酢を使って流す方法は排水口の汚れに効果的?
水に溶けるものがつまっている場合、重曹と酢を使うことで、ぬるま湯よりもさらに溶けやすくなります。
手順は以下のとおりです。
- 便器内の水量を減らす
- 重曹150gを便器にいれる
- お酢100mlを便器にいれる
- 泡が出てきたら便器の半分程度までぬるま湯を入れる
- 便器のふたをして1時間放置する
- バケツやペットボトルなどで水を勢いよく流す
- 水位が下がればレバーで水を流す
重曹と酢を使って流す場合は、必ず窓を開けたり換気扇を回しながら作業しましょう。
ラバーカップ(すっぽん)を使う方法
水に溶けやすいものと溶けにくいもの両方に有効な手段です。
水に溶けにくいものも奥へ押し出すことでトイレのつまりが解消されます。
手順は以下のとおりです。
- 便器内の水量を減らす
- ラバーカップを排水口に押し当て一気に引き抜く
- レバーで水を流す
- 水位が下がらない場合、1と2を繰り返す
ラバーカップで引き抜く際、便器内の水が飛び散る危険があります。
そのため便器の周りをビニール袋で覆ったり、便器の周辺にタオルを敷いておきましょう。
ラバーカップの詳しい使い方、選び方はこちらの記事を併せてご覧ください。
真空式パイプクリーナーの強力な吸引力でつまりを解消する方法
ラバーカップを使ってもつまりが解消されない場合に有効な手段です。真空式パイプクリーナーはラバーカップよりも吸引力が強いため、固形のものを落とした際に使用しましょう。
吸引カップにポンプが付いており、強い吸引力と押し下げる圧力でつまりを解消できます。
手順は以下のとおりです。
- 便器内の水量を減らす
- ハンドルは便器内に入れる前に押しておく
- 排水口にカップを密着させハンドルを引く
ハンドルを水につけた状態で押すと水が飛び散るので注意しましょう。ラバーカップ同様、便器の周りをビニール袋で覆ったり、便器の周辺にタオルを敷いておくことをおすすめします。
タンクの水量を調整して水の勢いを改善する方法
タンク内の水量調整は、流れの改善に即効性のある対処法です。トイレタンク内には、適正水位を保つためのフロートバルブという重要な機構が備わっています。
フロートバルブの位置を調整することで、洗浄時の水量と勢いをコントロールできます。
一般的な誤解として、「タンクの水を増やせば必ず流れが良くなる」という考えがありますが、これは必ずしも正しくありません。過剰な水量は、かえって排水管への負担を増やし、新たな問題を引き起こす可能性があります。
調整の具体的な手順としては、まずタンクのふたを慎重に外し、水が溜まる際のフロートの位置を確認します。フロートアームの位置を少しずつ上下に動かし、水位を調整します。
この際、1〜2cmの微調整から始め、効果を確認しながら進めることが重要です。
トイレの流れが悪いのを放置するとどうなる?リスクを知ろう
トイレの流れの悪さを放置することは、想像以上に深刻な問題につながる可能性があります。これは単なる不便さだけでなく、住居全体の衛生状態や設備の寿命に大きく影響します。早期発見と適切な対処が、予期せぬトラブルを防ぐ重要なポイントとなります。
完全に詰まって水が流れなくなる危険性
トイレの流れが悪い状態を放置すると、最終的には完全なつまりに発展する可能性が高くなります。これは、配管内での汚物や異物の累積的な蓄積が原因です。
特に注意すべきなのは、流れの悪さが徐々に進行する点です。
初期段階では「まだ流れているから大丈夫」と考えがちですが、これは危険な考え方です。配管内では、少しずつ確実につまりの原因となる物質が堆積していきます。
特に、生活排水に含まれる油脂類や石鹸カスは、時間とともに固化し、深刻なつまりの原因となります。
完全なつまりが発生すると、トイレが全く使用できなくなるだけでなく、解消にかかる費用も著しく高額になる可能性があります。
異臭や衛生トラブルが発生する可能性
流れの悪さを放置することで、トイレ周辺の衛生環境が著しく悪化する可能性があります。排水の滞留は、細菌の繁殖を促進し、不快な臭いの原因となります。
特に重要なのは、排水管内で発生する硫化水素の問題です。この気体は、特徴的な「卵の腐ったような」臭いを放つだけでなく、高濃度では健康被害を引き起こす可能性もあります。
また、この状態が続くと、排水管の腐食も促進されます。
湿度の高い日本の気候では、このような問題はより深刻になりやすく、カビやバクテリアの増殖も懸念されます。これらは、アレルギー反応や呼吸器系の問題を引き起こす可能性があります。
排水管が破損し、修理費用が高額になるケース
最も深刻な事態として、排水管の物理的な破損が挙げられます。流れの悪さを放置すると、配管内での圧力バランスが崩れ、接続部分に過度な負荷がかかります。
特に注意が必要なのは、配管の接合部です。経年劣化と相まって、つまりによる圧力で接合部が緩み、最悪の場合は破損することがあります。この状態になると、水漏れや汚水の逆流といった深刻な問題が発生し、修理費用は数十万円規模になることもあります。
また、マンションやアパートでは、配管の問題が他の住戸にも影響を及ぼす可能性があります。そのため、修理費用の負担だけでなく、近隣トラブルにも発展するリスクがあります。
トイレつまりを自力で対処できない場合は業者に連絡
自力で対処してもトイレ内のつまりが解消されず、水が流れない場合は業者に連絡しましょう。業者に連絡する場合はトイレつまりの症状を整理し、サッと説明できるようにしておくと、やり取りや到着後の修理がスムーズです。
自分で対処しても改善しない場合の判断基準
専門業者への依頼を検討すべき状況は、主に3つの段階で判断できます。
まず、ラバーカップやパイプクリーナーなどの一般的な対処法を2~3回試しても改善が見られない場合です。これは、単純なつまり以外の問題が潜んでいる可能性を示唆しています。
次に、トイレの使用時に異音や振動が発生する場合です。これは配管システムに深刻な問題が生じている可能性があり、特に築年数が10年を超える住宅では要注意です。
さらに、トイレの水位が不安定になる、または便器とタンクの接続部から水が染み出すような症状がある場合は、早急な専門家の診断が必要です。これらの症状は、配管の構造的な問題や経年劣化を示すサインとなります。
修理費用の相場と安く抑えるためのポイント
トイレの修理費用は、問題の内容によって大きく異なります。一般的なつまり除去の場合、基本料金と作業料金を合わせて15,000円から30,000円程度が相場です。
ただし、夜間や休日の緊急対応では、この1.5~2倍程度の費用が発生することがあります。
経費を抑えるためのポイントは、問題の早期発見と適切な情報提供です。修理業者に依頼する際は、いつから症状が出始めたのか、どのような対処を試したのかなど、具体的な情報を準備しておくことで、診断時間を短縮でき、結果的に費用削減につながります。
また、つまった際の写真や動画を撮影しておくこともおすすめです。マンションや賃貸に住んでいる場合は、まず大家さんや管理会社に連絡しましょう。
複数の業者から見積もりを取ることも重要です。ただし、極端に安価な見積もりには注意が必要で、使用する部品の品質や保証内容まで確認することをお勧めします。
信頼できる水道修理業者の選び方
信頼できる業者の選定は、適切な修理と費用対効果の両面で重要です。まず確認すべきは、その業者が水道工事の資格を持っているかという点です。
給排水設備工事の技術者資格は、安全で確実な修理を保証する基本条件となります。
評価の高い業者の特徴として、現場での丁寧な説明と、複数の修理プランの提示が挙げられます。良心的な業者は、応急処置から本格的な修理まで、状況に応じた選択肢を提示し、それぞれのメリット・デメリットを分かりやすく説明します。
また、アフターフォローの体制も重要な選定基準です。修理後の保証期間や、トラブル発生時の対応方針について、明確な説明ができる業者を選ぶことをお勧めします。
特に、定期的なメンテナンスプランを提供している業者は、予防的な観点からもトイレの維持管理をサポートしてくれる可能性が高いです。
大阪のトイレつまり修理は大阪市水道局指定業者の水道レスキューセンター
トイレのつまりの予防対策
トイレがいきなりつまると生活に支障をきたすため、普段から予防対策を心掛けておきましょう。
トイレットペーパーや異物に注意する
トイレの適切な使用方法は、トラブル予防の基本となります。特に重要なのは、トイレットペーパーの使用量と質の管理です。
一般的な家庭用トイレの場合、1回の使用で適切なトイレットペーパーの量は、便器の大きさにもよりますが、4~5枚程度が目安となります。
トイレットペーパーの選択も重要なポイントです。溶解性の高い、いわゆる「芯なし」タイプのトイレットペーパーは、配管内でのつまりのリスクを大幅に低減します。
また、厚手のタイプよりも、標準的な薄手のタイプの方が、配管への負担が少なくなります。
異物の混入防止も重要な予防策です。特に注意が必要なのは、ウェットティッシュや生理用品です。これらは水に溶けにくく、配管内で深刻な詰まりの原因となります。
トイレ室内に専用のゴミ箱を設置し、これらの製品は必ずゴミ箱に捨てる習慣をつけることが推奨されます。
また「水に流せるティッシュ」といった商品でも大量に流すとつまる場合があります。そのため流すなら少量にする、ごみとして処理するといった対応をしましょう。
タンク内にペットボトルを入れるのもつまる原因となるため、節水のために入れている人は取り除くのがおすすめです。
定期的にタンクを掃除する方法
定期的な清掃は、トイレの機能を長期的に維持する上で不可欠です。特に重要なのが、タンク内部の清掃です。
半年に1回程度の頻度で、タンク内の部品や壁面に付着した水垢や汚れを除去することで、適切な水量と水圧を維持できます。
タンクの清掃手順として、まずタンク内の水を抜き、市販のタンククリーナーや重曹水を使用して内部の汚れを除去します。この際、フロートや給水管、排水弁などの可動部分にも注意を払い、動作に支障がないことを確認します。
定期的に排水管を掃除する方法
排水管の予防的なメンテナンスも重要です。月1回程度、市販の排水管洗浄剤を使用することで、配管内の汚れの蓄積を防ぐことができます。
ただし、強力な薬剤の使用は配管を傷める可能性があるため、使用する洗浄剤は必ず製品の注意事項を確認し、適切な量と方法で使用することが重要です。
また、年に1回程度は専門業者による点検を受けることをお勧めします。特に集合住宅の場合、建物全体の配管システムの一部として機能しているため、定期的な専門家の点検が重要になります。こ
れにより、問題が深刻化する前に早期発見・対処が可能となり、結果的に修理費用の削減にもつながります。
まとめ
トイレの流れが悪い場合、さまざまな原因があります。
トイレがつまった原因により対処法も変わってくるため、自力で対処する場合はこの記事で解説した方法を参考にしてください。
トイレがつまらないために普段から対策しておくことも大切です。
対処法を試したけどつまりが解消されない場合は、無理に自分で直そうとせず業者に連絡しましょう。