この記事で説明しているポイントは?
「トイレがつまってしまったけど、ラバーカップはどう使うのが正しいのだろう?」と困っている方もいるのではないでしょうか?
ラバーカップ(スッポン)は、様々なトイレのつまりを解消できますが、正しく使わないと効果は減少してしまいます。
この記事では、トイレがつまって困っているという方に役立つ、ラバーカップを使ったトイレつまり解消のコツをまとめています。
ラバーカップの正しい使い方の手順や注意点、トイレつまり解消法のコツを解説していますので、ぜひ最後までお読みください。
手元にラバーカップがない場合に使える道具について、こちらの記事で解説しています。
また、ラバーカップも道具もない場合に、一時的なつまり解決策として使える可能性のある洗剤をこちらの記事で解説していますのでご覧ください。
トイレつまりでラバーカップはどんな時に使える?
トイレつまりでラバーカップが使用できるのは、トイレに流せる物、つまりトイレットペーパーや排泄物など水に溶ける物がつまったときです。
具体的には以下のものがあります。
- 大量のトイレットペーパー
- 排泄物
- 水に溶けるティッシュペーパー
- 流せるお掃除シート
子どものおもちゃやスマートフォンなどトイレに流せない物がつまりの原因である場合は、ラバーカップはおすすめできません。
ラバーカップを使ってトイレつまりを解消するには、トイレに流せる物がつまったときだけにしましょう。
原因別のトイレつまり対処方法をトイレつまり完全解説記事でまとめています。
正しいラバーカップの正しい使い方9ステップでトイレつまりを解消!
正しくラバーカップを使ってトイレつまりを解消しましょう。
ラバーカップでトイレつまりを解消する手順は以下です。
- 止水栓を閉める
- 便器にたまった水を取り除く
- ラバーカップを水に浸してみる
- 汚れないように養生する
- ラバーカップを排水口と水平に密着させる
- ラバーカップをゆっくり押し込み、カップをへこませる
- 勢いよくグッと引っ張る
- 5~7を何度か繰り返す
- 最後にバケツで水を流して確認
以下で、それぞれの手順を詳しく説明します。
1. 止水栓を閉める
まず、トイレの止水栓もしくは水道の元栓を閉めましょう。
トイレがつまったまま、間違えてハンドルレバーで水を流すと便器から汚水が溢れてしまいます。
止水栓はマイナスドライバーで時計まわりで閉めたり、止水栓によってはハンドルで閉められるタイプもあります。
トイレの止水栓が見つからない場合は、家全体の水道の元栓を閉めてしまいましょう。
また、タンク内も水がたまっている状態なので、タンクを開け、灯油ポンプやコップなどでタンク内の水を抜いてしまいましょう。
2. 便器にたまった水を取り除く
ラバーカップを使う前に便器にたまった水を取り除きましょう。
ラバーカップを入れると汚水が溢れてしまい、不衛生です。
便器の上から10㎝以上水位が低くなるのが目安です。このくらいだとラバーカップ先端ゴム部分が水に浸かるので、正しく使うことができます。
便器内の水は、灯油ポンプや小さいコップなどを使ってバケツに移して取り除きます。
便器の周りの床へ新聞紙や雑巾などを敷いて汚れないようにすると、後片付けが楽です。
3. ラバーカップが水につかるか確認
ラバーカップ先端のゴム部分を便器に入れて全部が水に浸るかどうか、水量を確認しましょう。
先端のゴム部分を水に浸けて、トイレの排水口との隙間を極力なくします。すると、ラバーカップとの密着度が高まって圧をかけることができ、効果を発揮できます。
ラバーカップは真空状態を作らないと効果が半減します。
水が少ないときはバケツや器などで水を注いで増やしましょう。便器の上から10㎝以上水位が低く、ラバーカップの先端ゴム部分が水に浸かるように水の量を調整しましょう。
4. 汚れないように新聞紙やゴミ袋で養生する
ラバーカップの水の飛び散りはビニール袋や新聞紙で防ぎましょう。
大きめのビニール袋やゴミ袋などに穴を開けて、ラバーカップの柄を通して、ゴミ袋が便器に被さるようにして使用します。
新聞紙は床に敷いて養生します。
5. ラバーカップを排水口と水平に密着させる
カップ先端を排水口の奥深くに入れます。
6. ラバーカップをゆっくり押し込み、カップをへこませる
作業中はラバーカップと便器に隙間ができないように意識しましょう。
7. 勢いよくグッと引っ張る
上手くいくコツは、引っ張るときは勢いよくです。水が引き寄せられるのと同時に、つまりも引っ張りだすイメージです。
8. 5~7を何度か繰り返す
何回か繰り返して、つまりがなくなった感じやゴボゴボとした音がすると、つまりが解消された合図です。
9. 最後にバケツで水を流して確認
つまりの原因が引っ張り出されたら、トイレットペーパーや便など流せるものは少しづつ流していきます。
もし、子供のおもちゃや水に溶けないお掃除シートなど流せないものが逆流して出てきた場合は、流さずに取り除きましょう。
最後につまりが解消されたかどうかの確認を行います。
バケツで少しずつ水を流しながら、以下の点を確認します。
- 水位が上昇しないか
- 水がスムーズに流れているか
問題なく水が流れるようであれば止水栓もしくは元栓を開け、ハンドルレバーから水を流して完了です。
トイレつまりでラバーカップを使うときの注意点は?
ラバーカップは、用途別に種類やサイズが違ってきます。ですから用途に適したラバーカップ選びが重要です。
ラバーカップの選び方を2つ紹介します。
- トイレの種類に合ったラバーカップを選ぶ
- 便器に合ったサイズを選ぶ
それぞれ詳しく説明します。
トイレの種類に合ったラバーカップを選ぶ
吸引効果を高めるために、自分のトイレの種類にあったラバーカップを選びましょう。
ラバーカップは大きく分けて2種類あります。
- 底の出っ張りがない「和式用」
- 底の先が出っ張っている「洋式用」
- 出っ張り部分が出たり入ったりする和式洋式兼用ラバーカップ
- 節水トイレに対応した節水型便器対応ラバーカップ
- 排水口が四角い排水口にフィットするパッコンバー
トイレにあった形のラバーカップを選びましょう。
便器に合ったサイズを選ぶ
ラバーカップを選ぶときは、使用するトイレの排水口の大きさをメジャーで計測して、排水口にフィットするサイズのものを選びましょう。
ラバーカップはトイレで使うほかに、キッチンや洗面台などの排水口でも使用できるのでサイズが豊富にあります。
また、サイズによって重さや柄の長さも変わります。
重すぎると扱いにくく、軽すぎると立てて保管する場合は倒れやすいでしょう。柄は長すぎても短すぎても扱いにくいので、自分が使いやすいものを選びましょう。
ラバーカップでトイレつまりが解消できない場合は?
ラバーカップを使った作業を何回か試してみても、つまりが解消できない場合の対処法を2つご紹介します。
- お湯や薬品を使う
- 専門業者を呼ぶ
それぞれを説明します。
お湯や薬品を使う
紙類や排泄物などのお湯で溶けやすくなるものがトイレつまりの原因である場合は、お湯を使った方法が試せます。
バケツに入れた50度前後のお湯を高い位置から便器の排水口にゆっくり注ぎ、しばらく時間を置き異物が溶けているか確認しましょう。時間を空けて、2,3回繰り返すとより効果的です。
トイレにこびりついた尿石(尿の成分が固まったもの)が原因である場合には、サンポールやデオライトなど強酸性の薬品で汚れを溶かせば、つまり解消が期待できます。
頑固なつまりの場合は、薬剤とラバーカップの組み合わせも有効です。
こちらも対象物を溶かす手法なので、溶けない固形物を落としたときには効果は期待できません。
専門業者を呼ぶ
上記の方法を試しても上手くいかない場合は、トイレのつまりが深刻化する前にプロに相談しましょう。
また、水に溶けない異物を流してつまりが発生した場合、ラバーカップを使うと排水管の奥にまで流れてしまう事があります。固形物などの異物を流してしまった場合は、早めに業者に依頼することをおすすめします。
専門業者を選ぶ際のポイントは、登録業者であること、口コミの良い業者であることです。
まとめ
ラバーカップを使ってトイレつまりの解消方法を解説してきました。
ある程度のトイレつまりはラバーカップで対応できますが、使い方にはコツがいります。ラバーカップは、押し込むのではなく引っ張って使いましょう。
もし、ラバーカップを使ってもトイレつまりが解消されない場合は、早めに専門業者を呼びましょう。状態が悪化すると修理費が高額になってしまう恐れがあります。