エコキュートが故障?エラーコード確認方法・修理から交換の費用まで専門家が完全解説!

「突然お湯が出なくなった」「リモコンに見慣れないエラーが表示されている」エコキュートの急な不調は、日々の生活に直結するだけに本当に焦りますね。

修理を頼むべきか、それとも交換か。費用は一体いくらかかるのか、どの業者に頼めば安心なのか。次から次へと疑問が湧いてきて、不安な気持ちでのことと思います。

この記事では、エコキュートのトラブルに直面したあなたが、まず何をすべきか、そしてどう判断すれば損をしないかを専門家の視点から具体的かつ分かりやすく解説します。ご自身で安全にできる簡単なチェック方法から、エラーコードの読み解き方、修理と交換の判断基準、そして信頼できる業者選びのポイントまで必要な情報を網羅しました。

読み終える頃には、あなたは冷静に状況を判断し、最適な次の一歩を踏み出すための明確な行動計画を手にしているはずです。

給湯器のトラブルでお悩みなら、水道レスキューセンターが専門技術で対処いたします。見積もりを受けた後、コストに応じて対応方針を決定いただけます。

初回の電話相談で解決する場合も多々ありますので、ぜひお問い合わせください。

業者を呼ぶ前に自分でできる5つのエコキュート安全チェック

業者を呼ぶ前に自分でできる5つのエコキュート安全チェック

専門家を呼ぶ前に、ご自身で確認できることがいくつかあります。安全に試せる5つのチェック項目をご紹介します。

リモコンのエラーコードを確認する

まず最初に、台所や浴室にあるリモコンの表示を確認してください。エコキュートは、不具合の原因をエラーコードで教えてくれます。

例えば、浴槽の栓のし忘れで表示される「U51」、お湯を使い切ったことを示す「U22」などご自身で対処できるエラーもあります 。表示されているコードをメモしておくと、後のステップで非常に役立ちます。

エコキュート専用のブレーカーを確認する

分電盤にあるエコキュート専用の漏電遮断器(ブレーカー)を確認しましょう。

これが「切」になっている場合、何らかの原因で電源が落ちています。一度「入」に戻してみてください 。

もし、すぐにまた「切」になってしまう場合は漏電など電気系統の深刻なトラブルの可能性があります。それ以上は触らずに専門業者に連絡してください。

給水元栓を確認する

意外と見落としがちなのが、水道の供給状況です。断水していないか、そしてエコキュート本体につながる給水止水栓(給水配管専用のバルブ)が完全に開いているかを確認してください。

栓が閉まっていたり、半開きだったりすると、お湯が正常に作れません。

浴槽のフィルター(循環口)を掃除する

お湯はりや追いだきができない、というトラブルの場合、浴槽の循環口フィルターの詰まりが原因であることがよくあります。このフィルターは、髪の毛や湯垢などで汚れやすい部分です。

フィルターを外し、古い歯ブラシなどで優しく水洗いして、汚れを取り除いてから元に戻してみてください。これだけでエラーが解消されるケースは少なくありません 。

基本的な設定を見直す

リモコンの操作で、意図せず「沸き上げ休止」設定になっていないか確認しましょう。旅行などで長期間家を空ける際に使う機能ですが、誤って設定されているとお湯が沸かされません。

取扱説明書を見ながら、現在の運転モードを確認してみてください。

故障を読み解く!エコキュートの症状とエラーコード

故障を読み解く!エコキュートの症状とエラーコード

ご自身でのチェックで解決しない場合、エコキュート本体に何らかの問題が発生している可能性が高いです。ここでは、代表的な症状とその原因、そして最も重要なエラーコードについて詳しく解説します。

水漏れ(水漏れ)

ヒートポンプユニットの周辺が濡れている場合、正常な結露水の排出であることもあります。

しかし、貯湯タンク本体や配管の接続部からポタポタと水が漏れ続けている場合は以下原因が考えられます。

  • 内部のパッキンの劣化
  • タンクの腐食

上記の場合は、早急な対応が必要です。

異音がする(異音)

「ブーン」という低い作動音は正常です。しかし、以下の音はファンモーターや圧縮機(コンプレッサー)の故障が疑われます。

  • 「ピー」「キーン」といった甲高い音
  • 「ガタガタ」という異音

お湯が出ない・お湯の温度が不安定

設定ミスや湯切れでないのにお湯が出なかったり、ぬるかったり熱すぎたりする場合は以下の原因が考えられます。

  • 温度センサーの故障
  • 混合弁(ミキシング弁)の故障
  • ヒートポンプユニット自体の不具合

シャワーの水圧が弱い

エコキュートはもともとガス給湯器より水圧が低い傾向にあります。急に弱くなった場合は、給水ストレーナー(フィルター)の詰まりや配管からの水漏れの可能性があります 。

主要メーカー別エラーコード早見表

リモコンに表示されるエラーコードは、問題解決の最大のヒントです。しかし、メーカーによってコードの意味はバラバラです。

主要メーカーの代表的なエラーコードと、それが「自分で対処可能か」「専門家による修理が必要か」を一覧にまとめました。ご自宅のエコキュートのメーカーと照らし合わせてご確認ください。

メーカー エラーコード 内容の概要 対処法
パナソニック H56 ふろ混合弁の異常 専門家による点検・修理が必要
U22 湯切れ・断水・配管凍結 沸き増しを行う
断水復旧後や解凍後に再操作
三菱電機 C03 高圧異常(わき上げ不良) 専門家による点検・修理が必要
P02 追いだき・保温機能の異常 専門家による点検・修理が必要
ダイキン E7 ファンモーターの不具合 専門家による点検・修理が必要
FA 圧力の異常 専門家による点検・修理が必要
コロナ E14 湯張電磁弁の異常、ふろ配管の詰まり 配管凍結の可能性
解凍後に再操作
解消しない場合は専門家へ
E27 ヒートポンプとタンク間の通信異常 専門家による点検・修理が必要
日立 C01 沸き上げ異常 専門家による点検・修理が必要
Er31 ヒートポンプユニットの通信異常 専門家による点検・修理が必要

上記は代表的なエラーコードの一部です。多くの場合、エラーコードが表示された際は専門家による診断が必要となります。

エコキュートDIY修理の境界線:自分でできること、プロに任せるべきこと

エコキュートDIY修理の境界線:自分でできること、プロに任せるべきこと

「修理費用を少しでも安くしたい」という気持ちから、ご自身での修理を考える方もいらっしゃるかもしれません。しかし、エコキュートの修理には、安全と法律に関わる明確な「境界線」が存在します。

安全にできる定期メンテナンス

エコキュートを長持ちさせるために、メーカーが推奨している定期的なメンテナンスはご自身で行うことが可能です。これらは安全かつ効果的です。

メンテナンス作業 推奨頻度 作業詳細
逃し弁の点検 月に1回 タンク内の圧力を調整する重要な弁。レバーを操作して、正常に排水されるかを確認
ふろ配管の洗浄 半年に1回 市販の専用洗浄剤(「ジャバ」など、メーカー推奨品)を使い、配管内部をきれいにします
貯湯タンクの水抜き 年に2~3回 タンクの底に溜まった不純物や水垢を排出する作業
作業手順は取扱説明書に記載されています
漏電遮断器のテスト 年に2~3回 テストボタンを押し、正常に電源が切れるかを確認する簡単な点検

危険で違法!DIY修理の大きなリスク

上記の簡単なメンテナンスを超える作業、特に部品交換を伴う「修理」は絶対に自分で行わないでください。その理由は3つあります。

  1. 資格が必要な作業: エコキュートの交換や電気配線に関わる作業は「第二種電気工事士」という国家資格が必要です。
  2. さらなる故障を招く危険: 専門知識なしに内部を触ると、配管の接続ミスなどで、より深刻で高額な故障を引き起こす可能性があります。
  3. メーカー保証の対象外になる: ご自身で分解・修理を行うと、たとえ保証期間内であっても、メーカーや販売店の保証がすべて無効になってしまいます。

例えば、ヒートポンプへの配管を逆に接続すると、お湯が沸かなくなるだけでなく、ユニット全体が破損することもあります 。わずかな費用を惜しんだ結果、何十万円もの出費につながる恐れがあるのです。

結論として、簡単な清掃や点検以外の不具合は、すべて専門家に任せることが最も安全で経済的な選択と言えます。

修理か交換か?後悔しないための分岐点

修理か交換か?後悔しないための分岐点

「修理して使い続ける」か「新品のエコキュートに交換する」か。感情や感覚ではなく、データに基づいた客観的な判断基準を持つことが後悔しないための鍵となります。

エコキュートの使用年数

エコキュートの一般的な寿命は、10年~15年とされています。ただし、心臓部であるヒートポンプユニットは5年~10年、お湯を貯める貯湯タンクは10年~15年と部品によって寿命が異なります 。

そして、最も重要な点は、メーカーが修理用の部品(補修用性能部品)を保管している期間が製品の製造終了後約10年であるということです 。つまり、10年以上経過したエコキュートは、そもそも修理部品が手に入らず修理自体が不可能なケースが増えてくるのです。

修理費用の金額

使用7年で3万円のリモコン交換なら修理が妥当ですが、使用12年で15万円のヒートポンプ修理となると、交換を真剣に検討すべきです。修理費用が高額になる場合は、新しい製品に交換した方が長期的に見てお得になる可能性が高いです。

状況を客観的に判断するために、以下のテーブルを参考にしてください。

使用年数 修理費用:低(~5万円) 修理費用:中(5~10万円) 修理費用:高(10万円~)
~7年 修理を推奨
まだ寿命まで十分な期間あり
修理が基本
ただし故障箇所によっては交換も視野に
交換も検討
高額な基幹部品の故障なら新品の保証を考慮
8~12年 修理が妥当
ただし、他の部品の劣化も考慮
交換を推奨
修理しても、すぐ別の箇所が故障するリスクが高い
交換を強く推奨
修理は費用対効果が低い
部品供給も不安定
13年~ 交換を検討
軽微な修理でも他の部品が限界に近い。
交換を強く推奨
修理費用を新しい機種の購入資金に充てるべき
交換一択
修理部品がない可能性が非常に高い

故障の頻度

今回が初めての故障であれば修理も選択肢ですが、ここ1~2年でエラーが頻発している(エラーが頻発)場合は注意が必要となります 。これは、あちこちの部品が寿命を迎え始めているサインです。

一つを直しても、またすぐに別の場所が壊れる「いたちごっこ」に陥り、結果的に修理費用がかさんでしまう可能性が高いです。

見積もりの内訳は?エコキュート修理費用の相場を徹底解剖

見積もりの内訳は?エコキュート修理費用の相場を徹底解剖

修理費用は主に「部品代」「技術料」「出張料」で構成されます。故障箇所やメーカーによって費用は大きく変動しますが、以下の相場を知っておくことで提示された見積もりが妥当かどうかを判断する材料になります。

故障箇所・症状別の修理費用相場

まずは、一般的な症状ごとの費用感です。

故障箇所・症状 修理費用の目安(税込) 備考
配管の水漏れ・詰まり 15,000円 ~ 50,000円 パッキン交換や配管補修など
リモコンの故障 10,000円 ~ 50,000円 リモコン本体の交換
電気系統(基盤など)の故障 20,000円 ~ 80,000円 制御基板の交換など
ヒートポンプユニットの故障 80,000円 ~ 180,000円超 最も高額になりやすい
冷媒回路の故障は特に高額
貯湯タンクの故障 100,000円 ~ 300,000円 タンク本体からの水漏れなど
本体交換となることが多い

メーカー別の修理費用相場

メーカーが公表している情報を基にすると、費用には幅があることがわかります。

メーカー 修理費用の目安(税込) 出典・備考
パナソニック 15,000円 ~ 75,000円程度 混合弁交換で25,000円~35,000円など
三菱電機 10,000円 ~ 188,100円程度 冷媒回路の故障は73,700円~と高額になる傾向
ダイキン 17,000円 ~ 70,000円程度 タンクの水漏れで25,000円~45,000円など
日立 28,000円 ~ 120,000円程度 エラーコード表示の修理でこの範囲
リモコン故障は54,000円~

これらの金額はあくまで目安です。実際の費用は、お住まいの地域(離島や遠隔地は出張費が加算される場合がある)や設置状況によって変動します

また、メーカー保証(1~5年)や販売店の延長保証(5~10年)の期間内であれば、これらの費用が無料または割引になる可能性があります。まずは保証書の確認をお勧めします。

給湯器の交換費用の相場は?賃貸の費用負担や交換タイミング、業者選びのポイントを解説

失敗しないエコキュート修理業者の選び方

失敗しないエコキュート修理業者の選び方

修理や交換を決めた後、最後の関門が「業者選び」です。どこに頼むかで、対応の速さ、料金、そして修理後の安心感が大きく変わります。

修理依頼先の種類と特徴

まず、依頼先にはいくつかの選択肢があります。

依頼先 メリット デメリット
メーカー 製品知識は完璧で安心感は高い 費用が割高
対応に時間がかかることがあります
家電量販店 ポイントが使える 実際の工事は下請け業者が行うため、中間マージンが発生
対応も遅れがち
リフォーム会社・工務店 付き合いがあれば頼みやすい 下請けに依頼することが多く割高になる傾向
給湯器・エコキュート専門業者 専門知識が豊富で全メーカーに対応可能
自社施工のため価格競争力がある
24時間対応など迅速なサービス
業者数が多くない(近隣にあるとは限らない)

給湯器・エコキュート専門業者が最もおすすめの選択肢です。ただし、専門業者はそれほど多くありません。

優良な専門業者を見抜く7つのチェックリスト

良い専門業者を選ぶために、以下の7つのポイントを必ず確認してください。

  1. 24時間365日の受付・即日対応か: お深夜や休日でもすぐに対応してくれるかは最も重要なポイントです。
  2. 料金体系が明確か: 作業前に必ず詳細な見積もりを提示し、追加料金の可能性についても丁寧に説明してくれる業者を選びましょう。
  3. 必要な資格を保有しているか: 「第二種電気工事士」や「給水装置工事主任技術者」など必要な資格を持つスタッフが在籍しているかを確認しましょう 。
  4. 地域での実績と評判は良いか: ホームページの施工事例やGoogleマップなどの第三者による口コミを確認し、地域で長く信頼されているかを見極めます。
  5. 工事保証・製品保証は充実しているか: 修理した箇所に対する「工事保証」と交換した製品に対する「製品保証」の両方がしっかりしているかを確認します。
  6. 施工事例が豊富か: 豊富な施工事例は技術力と経験の証です。自社のウェブサイトで写真付きの事例を公開しているかチェックしましょう。
  7. 問い合わせ時の対応は丁寧か: 専門知識を持ったスタッフが親身に、分かりやすく対応してくれるかは会社の姿勢を判断する重要な指標です。

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まとめ

エコキュートの突然の故障という緊急事態に、どう対処すればよいか、道筋が見えてきたのではないでしょうか。

リモコンのエラーコードや症状をメモし、この記事のガイドで原因の見当をつけましょう。使用年数と修理費用を天秤にかけ、「修理」か「交換」かの方向性を判断します。

そして、専門家の助けが必要だと判断されたなら、信頼できるパートナーを選ぶことが何よりも大切です。

もし、どの業者に頼めばいいか迷われているなら、ぜひ私たち「水道レスキューセンター」にご相談ください。24時間365日、専門の技術者が待機しており、お電話一本で駆けつけ、的確な診断と正直な見積もりをご提示します。

今日中にお湯のある生活を取り戻すために、全力でサポートさせていただきます。